マッピングにABAPプログラムが必要な場合、適切なReaderを選択してセッションを実行します。SAPセッションのReaderは、SAPアプリケーションサーバがデータを抽出するワークプロセスを決定します。

セッションは以下のモードのどちらかで実行できます。

ABAPプログラムを使用するマッピングの場合は、ABAPプログラムを生成およびインストールするときに、ストリームモードかファイルモードかを選択します。

マッピングに階層しかない場合は、ストリームモードまたはファイルモードでセッションを実行できます。マッピングに階層あるいはIDoc定義が含まれている場合、PowerCenter統合サービスはリモート関数コールを行い、階層データを抽出します。

1つのアプリケーションソース修飾子の中に階層定義および詳細テーブル定義が含まれるマッピングの場合は、詳細テーブルデータを抽出するABAPプログラムによって、リモート関数コールで抽出された階層データに詳細データも結合されます。マッピングに階層も詳細テーブル定義も含まれている場合、SAP Staging Readerを選択してください。

セッションプロパティでReaderタイプとしてSAP Streaming ReaderまたはSAP Staging Readerを選択することができますが、PowerCenter統合サービスは常にRFC経由で階層データを抽出します。

以下の表に、ファイルモードセッションおよびストリームモードセッションのプロパティを示します。

データをSAPテーブルにロードするようにセッションを設定することができます。PowerCenter統合サービスは、データをSAPシステムにパケットとして送信します。SAPトランスポートモジュールは、セッション設定に基づいて一括モードまたはノーマルモードのいずれかでSAPテーブルにデータをロードします。SAPテーブルには、トランスペアレント型テーブル、プール型テーブル、クラスタ型テーブルなどがあります。