目次

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  1. はじめに
  2. パフォーマンスのチューニングの概要
  3. ターゲットの最適化
  4. ソースの最適化
  5. トランスフォーメーションの最適化
  6. マッピングの最適化
  7. パーティション化したマッピングの最適化
  8. 実行時の最適化
  9. SQLデータサービスの最適化
  10. Webサービスの最適化
  11. 接続の最適化

パフォーマンスのチューニングの概要

パフォーマンスのチューニングの概要

SQLデータサービスのメモリおよび同時要求のプロパティ

SQLデータサービスのメモリおよび同時要求のプロパティ

SQLデータサービスのパフォーマンスを最適化するには、Administratorツールでデータ統合サービスの並列処理とメモリのプロパティを設定します。
次の表に、SQLサービスモジュールの要求ごとの最大メモリプロパティを示します。
プロパティ
説明
要求ごとの最大メモリ
要求ごとの最大メモリは、データ統合サービスの次の設定によって異なります。
  • 個別のローカルまたはリモートプロセスでジョブが実行されるか、またはサービスプロパティの最大メモリサイズが0の場合(デフォルト)。
    この場合、要求ごとの最大メモリは、データ統合サービスが、1回の要求内の、自動キャッシュモードを使用するすべてのトランスフォーメーションに割り当てることができる、最大メモリサイズ(バイト)です。データ統合サービスは、特定のキャッシュサイズの複数のトランスフォーメーションにメモリを別々に割り当てます。要求によって使用されるメモリn合計は、要求ごとの最大メモリの値を超えることができます。
  • データ統合サービスプロセスでジョブが実行され、かつ、サービスプロパティの最大メモリサイズが0を超えている場合。
    この場合、要求ごとの最大メモリは、データ統合サービスが単一の要求に割り当てることができる、最大メモリサイズ(バイト)です。要求によって使用されるメモリ合計は、要求ごとの最大メモリの値を超えることはできません。
デフォルトは50,000,000です。
以下の表に、データ統合サービスプロセスの最大ヒープサイズのプロパティを示します。
プロパティ
説明
最大ヒープサイズ
データ統合サービスを実行するJava Virtual Machine(JVM)に割り当てられるRAMサイズ。このプロパティを使用して、パフォーマンスの向上を図ることができます。単位を指定するには、次のいずれかの文字を値に付加します。
  • bはバイト。
  • kはキロバイト。
  • mはメガバイト。
  • gはギガバイト。
デフォルトは1024メガバイト。
データ統合サービスで大量のデータを処理する必要がある場合は、最大ヒープサイズを増やすことを検討します。
以下の表に、データ統合サービスプロセスのSQLプロパティを示します。
プロパティ
説明
最大同時接続数
データ統合サービスがSQLデータサービスに対して確立できるデータベース接続の最大数です。デフォルトは100です。
以下の表に、データ統合サービスの実行オプションを示します。
プロパティ
説明
オンデマンド実行プールの最大サイズ
同時に実行できるオンデマンドジョブの最大数。ジョブには、データのプレビュー、プロファイリングジョブ、RESTおよびSQLクエリ、Webサービス要求、およびDeveloperツールから実行されるマッピングが含まれます。データ統合サービスが受信するすべてのジョブは、オンデマンドプールサイズに関係します。データ統合サービスは、十分なリソースが利用可能であれば、即時にオンデマンドジョブを実行します。それ以外の場合、データ統合サービスはジョブを拒否します。デフォルトは10です。
ネイティブバッチ実行プールの最大サイズ
ネイティブ環境で同時に実行できるデプロイ済みジョブの最大数。データ統合サービスは、十分なリソースが利用可能な場合に、ネイティブのマッピングジョブをキューからネイティブのジョブプールに移動します。デフォルトは10です。
Hadoopバッチ実行プールの最大サイズ
Hadoop環境で同時に実行できるデプロイ済みジョブの最大数。データ統合サービスは、十分なリソースが利用可能な場合に、HadoopジョブをキューからHadoopジョブプールに移動します。デフォルトは100です。
最大メモリサイズ
データ統合サービスプロセスでジョブを実行する場合、すべての要求を同時に実行するためにデータ統合サービスが割り当てることができる最大メモリサイズ(バイト)。データ統合サービスがジョブを個別のローカルまたはリモートプロセスで実行する場合、この値は無視されます。データ統合サービスで割り当てることができるメモリの量を制限しない場合は、このプロパティを0に設定します。
値が0を超えていた場合、データ統合サービスは、このプロパティを使用して、すべての要求を同時に実行できる最大メモリサイズを計算します。データ統合サービスでは、次の式に基づいて最大合計メモリが計算されます。
最大メモリサイズ + 最大ヒープサイズ + プログラムのコンポーネントのロードに必要なメモリ
デフォルトは0です。
プロファイルやデータ品質のマッピングを実行する場合は、このプロパティを0に設定します。