目次

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  1. はじめに
  2. パート 1: 概要
  3. パート 2: PowerExchange Client for PowerCenter(PWXPC)
  4. パート 3: PowerExchange ODBC
  5. 付録 A: PowerCenter用のPowerExchangeインタフェースのヒント
  6. 付録 B: データ型とコードページ
  7. 付録 C: PowerCenter用のPowerExchangeインタフェースのトラブルシューティング

PowerCenter用のPowerExchangeインタフェース

PowerCenter用のPowerExchangeインタフェース

NRDB Batchアプリケーション接続

NRDB Batchアプリケーション接続

バルクデータ移動セッションで非リレーショナルソースからデータを抽出して、非リレーショナルターゲットにデータをロードするには、NRDB Batchアプリケーション接続を設定します。NRDB Batchアプリケーション接続は、CDCセッションで非リレーショナルターゲットに変更データを適用する場合にも使用します。
以下の表に、PWX NRDB Batchアプリケーション接続タイプの接続属性を示します。
接続属性
必須
説明
名前
アプリケーション接続の名前。
コードページ
ソースデータベースからデータを抽出するためにPowerCenter統合サービスが使用するコードページ。
Unicodeモードでは、PWXPCによってコードページがこの値で設定され、PowerExchange構成ファイルのコードページ指定がオーバーライドされます。
場所
PowerExchange dbmover.cfg構成ファイルのNODE文で指定されたソースデータベースまたはターゲットデータベースの場所。
ユーザー名
データベースユーザー名。
サポートされているLinux、UNIX、またはWindowsシステムのデータベースで、PowerExchange LDAPユーザー認証を有効にしている場合、そのユーザー名はエンタープライズユーザー名になります。詳細については、『
PowerExchangeリファレンスマニュアル
』を参照してください。
パスワード
指定したユーザーまたは有効なPowerExchangeパスフレーズのパスワード。
9文字未満のパスワードは検証されません。
コードページの違いによって発生する可能性があるエラーを避けるため、パスワードにはパスフレーズで許可されている文字だけを使用することをお勧めします。
z/OSの非リレーショナルのソースまたはターゲットおよびi5/OSのシーケンシャルソースファイルまたはターゲットファイルでは、パスワードの代わりにパスフレーズを入力できます。i5/OSのパスフレーズは、9~31文字の範囲で指定できます。PWXPC接続を使用する場合、z/OSパスフレーズは9~128文字の長さで指定できます。パスフレーズには次の文字を含めることができます。
  • 英字(大文字と小文字)
  • 数字(0~9)
  • スペース
  • 次に示す特殊文字。
    ’ - ; # \ , . / ! % & * ( ) _ + { } : @ | < > ?
    先頭に書かれている特殊文字はアポストロフィです。
パスフレーズに一重引用符(‘)、二重引用符(“)、または通貨記号を含めることはできません。
z/OSでIBM IRRPHREXイグジットに指定できる文字は、PowerExchangeパスフレーズに指定できる文字に影響しません。
z/OSで有効なRACFパスフレーズの最大長は100文字です。PowerExchangeは、検証のためにRACFにパスフレーズを渡すときに100文字を超えるパスフレーズを切り捨てます。
パスフレーズを使用するには、DBMOVERメンバのセキュリティ設定をSECURITY=(1,N)以上にしてPowerExchangeリスナを実行します。詳細については、『
PowerExchangeリファレンスマニュアル
』の「SECURITY文」を参照してください。
IMSの接続のパスフレーズを使用するには、次の追加の要件を確実に満たす必要があります。
  • ODBAのIMSへのアクセスは、『
    PowerExchangeナビゲータユーザーガイド
    』で説明されているとおりに設定する必要があります。
  • 必ずアクセス方式にIMS ODBAを指定しているIMSデータマップを使用してください。DL/1 BATCHアクセス方式を指定するデータマップは使用しないでください。これは、パスフレーズをサポートしていないnetportジョブの使用がこのアクセス方式で必須になっているためです。
  • IMSデータベースは、ODBAのIMSへのアクセスを使用するために、IMS制御領域でオンラインにする必要があります。
圧縮
×
セッションでソースデータを圧縮するかどうかを制御します。
暗号化タイプ
×
暗号化タイプ。暗号化タイプの詳細については、暗号化と圧縮の設定を参照してください。
デフォルトは[なし]です。
暗号化レベル
×
暗号化レベル。暗号化レベルの詳細については、暗号化と圧縮の設定を参照してください。
デフォルトは1です。
ペーシングサイズ
×
ペーシングサイズ。ぺーシングサイズの設定の詳細については、ペーシングの設定を参照してください。
デフォルトは0です。
行として解釈
×
ペーシングサイズをキロバイトで表すか行数で表すかを制御します。
オフロード処理
×
オフロード処理を使用するかどうかを制御します。オフロード処理では、PowerExchangeバルクデータ処理がソースシステムからPowerCenter統合サービスマシンに移行されます。
有効な値は以下のとおりです。
  • ×
    。オフロード処理を無効化します。
  • 自動
    。オフロード処理を使用するかどうかがPowerExchangeによって決定されます。
  • 事前フィルタ
    。処理がPowerCenter統合サービスマシンにオフロードされますが、データのフィルタリングはソースシステム上で継続されます。
    IMSアンロードファイルおよびDB2 for z/OSイメージコピーデータソースに
    [事前フィルタ]
    を選択した場合は、PowerExchangeによって
    [事後フィルタ]
    に変更されます。
  • 事後フィルタ
    。データのフィルタリングなど、バルクデータ処理をPowerCenter統合サービスマシンにオフロードします。
デフォルトは[いいえ]です。
ワーカースレッド
×
PowerExchangeがPowerCenter統合サービスマシンでバルクデータを処理するために使用するスレッドの数。
最適なパフォーマンスを得るためには、統合サービスマシンにインストールされているプロセッサまたはこのマシンで使用可能なプロセッサの数を超えないようにこの値を設定します。
有効な値は1~64です。
デフォルトは0です。マルチスレッド処理は無効になります。リーダーまたはライタパイプラインのパーティション化を使用する場合は、デフォルト値の0を許可します。複数のワーカースレッドとパーティション化の両方を使用することはできません。
一部のNRDB Batch接続タイプはワーカースレッドをサポートしていません。これらの接続のいずれかの
[ワーカースレッド]
接続属性がゼロ以外の値に設定されている場合は、スレッドなしで処理が続行されます。
メッセージPWX-31505に接続パフォーマンス設定(ワーカースレッドの数を含む)がレポートされます。ワーカースレッドが使用されない場合は、メッセージPWX-31505にワーカースレッド数としてゼロがレポートされます。
配列サイズ
×
VSAMデータセットおよびシーケンシャルファイルの場合は、パーティション化されたセッションまたはマルチスレッドセッションで使用されるストレージ配列のサイズ(単位はレコード数)。
パーティション化されたセッションの場合、この配列サイズはパーティション間で共有されます。マルチスレッドセッションの場合、各スレッドでこの配列サイズが使用されます。
DB2 for z/OSイメージコピーの場合は、割り当てる必要のある最大メモリバッファを決定します。zIIP処理を有効にした場合、
[配列サイズ]
は、zIIPプロセッサにディスパッチする圧縮された行数も表しています。
有効な値は1~5000です。デフォルトは25です。
特に
[書き込みモード]
属性で
[書き込み確認オン]
が指定されている場合、パーティション化されたセッションを調整するために配列サイズを増やします。
書き込みモード
×
データをPowerExchangeリスナに同期的に送信するか非同期的に送信するかを制御します。
[書き込みモード]
オプションの詳細については、書き込みモードの設定を参照してください。
デフォルトは、
[書き込み確認オン]
です。
文字データを文字列に変換
×
データに埋め込まれたNULLがスペースとして処理されるように、文字フィールドを文字列フィールドに変換するかどうかを制御します。
デフォルトでは、この属性は選択されていません。
詳細については、文字データの文字列への変換を参照してください。
PWXログエントリの取得
×
セッションに関連するPowerExchange情報メッセージを、PWXPCがPowerCenterセッションログに書き込むかどうかを制御します。
デフォルトでは、PowerExchangeのエラーメッセージと警告メッセージはセッションログに書き込まれますが、情報メッセージは書き込まれません。
PWXオーバーライド
×
PowerExchange接続のオーバーライド値をセミコロンで区切って指定します。以下のオプションのオーバーライドを1つ以上入力できます。
  • APPBUFSIZE=
    app_buf_size
    。接続のアプリケーションバッファの初期サイズを指定します。DBMOVER構成ファイル内のAPPBUFSIZEをオーバーライドします。
  • CNV_ERROR_OK= {
    N
    |Y}。NRDBバッチ接続を使用してリレーショナルターゲットにデータを書き込む場合は、このパラメータをYに設定して、PWX-00143メッセージでDBAPIの不正なNULL変換エラーが報告された後もワークフローを続行できるようにします。このエラーは、ワークフローがターゲットのNOT NULLカラムにNULLデータを書き込もうとすると発生します。この種類のエラーが発生したときにワークフローを異常終了させるには、このパラメータをNに設定します。デフォルトはNです。
  • CONNECTSTRINGCODEPAGE=
    code_page
    。接続文字列の文字のコードページ。PowerExchangeがメッセージPWX-07610を発行する場合、このオーバーライドを入力します。
  • CSQ_MEMSIZE=
    memory_size
    。複数レコードの書き込みを行う際、ディスクに保存する前に使用するキャッシュのメモリサイズ(単位: メガバイト)。デフォルトは16です。
  • DSNTYPE=
    dataset_type
    。データセットタイプ。有効な値はLARGEです。大規模形式の物理シーケンシャル(PS)データセットを割り当てるには、DSNTYPE=LARGEを指定します。デフォルトでは、DSNTYPEは指定されていません。
  • LOWVALUES={Y|
    N
    }。PowerCenterのセッションにこれらの値を渡すときに、PowerExchangeにより、ソース文字フィールドに
    低値
    と呼ばれる16進数の「0」の値が保持されるかどうかを示します。「Y」を入力すると、低値が保持されます。セッションが実行されると、PWXPCは、z/OS上のVSAMターゲット、またはLinux、UNIX、Windows、z/OS上のシーケンシャルファイルターゲットにこれらの値を書き込むことができます。DBMOVER構成ファイル内のLOWVALUESをオーバーライドします。
  • PWXNOQUOTES={Y|
    N
    }。デフォルトでは、PWXPCがセッション処理用のデータを選択するために使用するSQL SELECT文で、スペースや特殊文字が含まれるすべてのテーブル名やフィールド名の前後に二重引用符(")が追加されます。この場合の特殊文字とは、
    /+-=~`! %^&*()[]{}';?,< >\\|
    です。テーブルが
    schema
    .
    table_name
    という形式によりスキーマ名とテーブル名の両方で識別される場合、PWXPCは「
    table_name
    」値の前後にだけ引用符を追加します。
    ご使用の環境で、何らかの理由で引用符付きのテーブル名やフィールド名を使用できない場合、PWXNOQUOTESにYを設定してデフォルトの動作をオーバーライドします。
  • RETLOGINFOMSG={
    N
    |Y}。デフォルトでは、PWXPCはセッションログにPowerExchangeのエラーメッセージと警告メッセージを書き込みますが、情報メッセージは書き込みません。RETLOGINFOMSG=Yを指定すると、PWXPCは、エラーメッセージと警告メッセージとともに情報メッセージをセッションログに書き込みます。
    RETLOGINFOMSG接続オーバーライドは、[PWXログエントリの取得]接続属性に相当します。
  • TCPIP_OP_TIMEOUT=
    network_operation_timeout
    。ネットワーク操作タイムアウト間隔(秒単位)。このタイムアウトオーバーライドの詳細については、Asynchronous Network Communicationを参照してください。
  • TCPIP_CON_TIMEOUT=
    connection_timeout
    。接続タイムアウト間隔(秒単位)。このタイムアウトオーバーライドの詳細については、Asynchronous Network Communicationを参照してください。
  • WRT_ERROR_HANDLING=Y。ライタのパーティション化を使用し、
    [書き込みモード]
    属性を
    [書き込み確認オン]
    に設定した場合は、WRT_ERROR_HANDLING=Yと指定すると、代替のエラー処理が使用されます。この代替方法は、入力データに多数のエラーが含まれている場合にデフォルトの方法よりも効率的に処理できます。この文はDBMOVER構成ファイルでも指定できます。
接続再試行期間
×
最初の接続試行が失敗した後、PowerCenter統合サービスがPowerExchangeリスナへの再接続を試行する秒数。統合サービスが再試行期間内にPowerExchangeリスナに接続できなかった場合、セッションは失敗します。
デフォルト値は0であり、このPWXPC接続属性に基づいて接続の再試行を無効にします
PowerExchangeリスナのソースデータベースへの接続には、接続レジリエンスはありません。