目次

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  1. はじめに
  2. アップグレードの概要
  3. アップグレード前のタスク
  4. インストール前のタスク
  5. Hubストアのアップグレード
  6. Hubサーバーのアップグレード(インプレースアップグレード)
  7. プロセスサーバーのアップグレード(インプレースアップグレード)
  8. リソースキットのアップグレードインプレースアップグレード
  9. アップグレード後のタスク
  10. アプリケーションサーバーに対するActiveVOSのインストール後のタスク
  11. ビジネスエンティティアダプタ用のActiveVOSアップグレード後タスク
  12. サブジェクト領域アダプタ用のActiveVOSアップグレード後タスク
  13. トラブルシューティング
  14. アップグレードのFAQ(よくある質問)
  15. 既存のActiveVOSタスクの処理
  16. メタデータキャッシュの設定

Oracle用バージョン9.0.1または9.1.0からの アップグレード

Oracle用バージョン9.0.1または9.1.0からの アップグレード

アップグレードプロセスのトラブルシューティング

アップグレードプロセスのトラブルシューティング

アップグレードに失敗したか、アップグレード中に問題が発生した場合は、次の情報を利用して問題のトラブルシューティングを行います。
EARファイルがJBoss環境で許可される時間内にデプロイされない。
オペレーションルリファレンスストアの数が増えると、EARファイルのデプロイメント時間も長くなります。EARファイルのデプロイメント時間が、JBoss環境で許可される時間を超えると、アップグレードは失敗します。
この問題を解決するには、EARファイルのデプロイメント時間に対応するように、許可されるデプロイメント時間を増やします。許可される時間のデフォルトは600秒です。
  1. deploy.wait.time
    プロパティ(次のディレクトリの
    build.properties
    ファイル内)の値を増やします。
    <infamdm installation directory>/hub/server/bin
  2. 次のディレクトリに移動します。
    <JBoss installation directory>/standalone/configuration
  3. standalone-full.xml
    ファイルに次のコードを設定してタイムアウト値を増やします。
    <subsystem xmlns="urn:jboss:domain:deployment-scanner:1.1"> <deployment-scanner path="deployments" relative-to="jboss.server.base.dir" scan-interval="5000" deployment-timeout="1200"/> </subsystem>
Hubサーバーのアップグレードが失敗しました。
この問題を解決するには、EARファイルを再デプロイしてHubサーバーのアップグレードを再試行します。
JBoss環境でJBossの実行中に
standalone-full.xml
ファイルの中のデータソースの設定を手動で変更すると、
patchInstallSetup
スクリプトを実行したときに設定の変更が失われます。
  1. 次のディレクトリに移動します。
    <
    MDM Hub installation directory: MDM Hubのインストールディレクトリ
    >/hub/server
  2. 次のコマンドを実行して、Hubサーバーアプリケーションをデプロイし、アプリケーションサーバーの設定に変更を適用します。
    使用する環境に埋め込みActiveVOSがない場合は、コマンドにActiveVOSのユーザー名とパスワードを含める必要はありません。
    UNIXの場合:
    WebLogic
    patchInstallSetup.sh -Dweblogic.password=<WebLogic password> -Ddatabase.password=<MDM Hub Master database password> -Davos.username=<ActiveVOS Console username> -Davos.password=<ActiveVOS Console password> -Davos.jdbc.database.password=<ActiveVOS database password>
    WebSphere(セキュリティ有効)
    patchInstallSetup.sh -Dwebsphere.password=<WebSphere password> -Ddatabase.password=<MDM Hub Master database password> -Davos.username=<ActiveVOS Console username> -Davos.password=<ActiveVOS Console password> -Davos.jdbc.database.password=<ActiveVOS database password>
    WebSphere(セキュリティ無効)
    patchInstallSetup.sh -Ddatabase.password=<MDM Hub Master database password> -Davos.username=<ActiveVOS Console username> -Davos.password=<ActiveVOS Console password> -Davos.jdbc.database.password=<ActiveVOS database password>
    JBoss
    patchInstallsetup.sh -Ddatabase.password=<MDM Hub Master database password> -Davos.username=<ActiveVOS Console username> -Davos.password=<ActiveVOS Console password> -Davos.jdbc.database.password=<ActiveVOS database password>
    UNIXでパスワードに感嘆符(!)を含める場合、感嘆符の前にバックスラッシュを付ける必要があります 。例えば、パスワードが
    !!cmx!!
    の場合は、
    \!\!cmx\! \!
    と入力します。
    Windowsの場合:
    WebLogic
    patchInstallSetup.bat -Dweblogic.password=<WebLogic password> -Ddatabase.password=<MDM Hub Master database password> -Davos.username=<ActiveVOS Console username> -Davos.password=<ActiveVOS Console password> -Davos.jdbc.database.password=<ActiveVOS database password>
    WebSphere(セキュリティ有効)
    patchInstallSetup.bat -Dwebsphere.password=<WebSphere password> -Ddatabase.password=<MDM Hub Master database password> -Davos.username=<ActiveVOS Console username> -Davos.password=<ActiveVOS Console password> -Davos.jdbc.database.password=<ActiveVOS database password>
    WebSphere(セキュリティ無効)
    patchInstallSetup.bat -Ddatabase.password=<MDM Hub Master database password> -Davos.username=<ActiveVOS Console username> -Davos.password=<ActiveVOS Console password> -Davos.jdbc.database.password=<ActiveVOS database password>
    JBoss
    patchInstallsetup.bat -Ddatabase.password=<MDM Hub Master database password> -Davos.username=<ActiveVOS Console username> -Davos.password=<ActiveVOS Console password> -Davos.jdbc.database.password=<ActiveVOS database password>
    ActiveVOSコンソールの資格情報は、アプリケーションサーバーの管理者ユーザーの資格情報と同じです。
    ActiveVOSデータベースの資格情報は、create_bpmスクリプトを実行するために使用した資格情報と同じです。
WebLogic環境でプロセスサーバーのアップグレードが失敗しました。
WebLogic環境でプロセスサーバーをアップグレードする場合、次のエラーでアップグレードが失敗することがあります。
Unable to start application, deployment error msg: weblogic.management.ManagementException: [Deployer:149196]Rejecting start request for application siperian-mrm-cleanse.ear because stop request is running for the application.
問題を解決するには、WebLogic管理コンソールを使用して
siperian-mrm-cleanse.ear
ファイルを手動でデプロイしてから、アプリケーションサーバーを再起動します。
プロセスサーバーのアップグレードが失敗しました。
この問題を解決するには、EARファイルを再デプロイしてプロセスサーバーのアップグレードを再試行します。
JBossの実行中に
standalone-full.xml
の中のデータソースの設定を手動で変更すると、
patchInstallSetup
スクリプトを実行したときに設定の変更が失われます。
  1. 次のディレクトリに移動します。
    <
    MDM Hub installation directory: MDM Hubのインストールディレクトリ
    >/hub/cleanse
  2. 次のコマンドを実行して、プロセスサーバーアプリケーションをデプロイし、アプリケーションサーバーの設定に変更を適用します。
    UNIXの場合:
    WebLogic
    patchInstallSetup.sh -Dweblogic.password=<
    WebLogic password: WebLogicパスワード
    > -Ddatabase.password=<
    your database password: データベースパスワード
    >
    WebSphere
    patchInstallSetup.sh -Ddatabase.password=<
    your database password: データベースパスワード
    >
    JBoss
    patchInstallsetup.sh -Ddatabase.password=<
    your database password: データベースパスワード
    >
    Windowsの場合:
    WebLogic
    patchInstallSetup.bat -Dweblogic.password=<
    WebLogic password: WebLogicパスワード
    > -Ddatabase.password=<
    your database password: データベースパスワード
    >
    WebSphere
    patchInstallSetup.bat -Ddatabase.password=<
    your database password: データベースパスワード
    >
    JBoss
    patchInstallsetup.bat -Ddatabase.password=<
    your database password: データベースパスワード
    >
    UNIXでパスワードに感嘆符(!)を含める場合、感嘆符の前にバックスラッシュを付ける必要があります 。例えば、パスワードが
    !!cmx!!
    の場合は、
    \!\!cmx\! \!
    と入力します。
Informaticaプラットフォームのアップグレードが失敗する。
Informaticaプラットフォームが正常にインストールされたことを確認するには、次のナレッジベースの記事を参照してください。https://kb.informatica.com/faq/7/Pages/14/306938.aspx?myk=KB%20306938
Informaticaプラットフォームのインストールが正常に行われなかった場合のトラブルシューティングを行うには、次のナレッジベースの記事を参照してください。https://kb.informatica.com/faq/7/Pages/14/306941.aspx?myk=KB%20306941
オペレーショナル参照ストアをアップグレードする際、OracleでエラーORA-20005が生成される。
sip_ant updateorsdatabase
を実行するとエラーORA-20005が発生する場合は、以下の手順を実行します。
  1. 次のコマンドを実行し、必要な権限を付与します。
    exec dbms_java.grant_permission(upper('ORS_USER'),'SYS:java.net.SocketPermission','*', 'connect,resolve');
  2. 次のコマンドを実行して、OracleにJavaクラスがロードされていることを確認します。
    select dbms_java.longname(object_name), status from user_objects where object_type='JAVA CLASS';
  3. これらのクラスがロードされていない場合は、次のコマンドを実行してこれらのクラスを再ロードします。
    loadjava -verbose -force -resolve -oracleresolver -user &ors_name/&ors_passwd@&tns_name siperian-cleansecaller.jar loadjava -verbose -force -resolve -oracleresolver -user &ors_name/&ors_passwd@&tns_name siperian-dbutil.jar
Hubストアのアップグレードが失敗しました。
部分的にアップグレードされたスキーマでHubストアのアップグレードを再実行することはできません。アップグレードが失敗した場合は、フルバックアップからデータベースをリストアし、Hubストアのアップグレードを再度実行します。
カラム名に予約語が含まれていることが原因でHubストアのアップグレードが失敗する場合は、名前を変更したカラムにデータを移行するスクリプトについて、Informaticaグローバルカスタマサポートにお問い合わせください。
英語以外のロケールを使用してアップグレードすると、一部のテーブルは英語で表示され、一部のテーブルはロケールの言語で表示される。
Hubストアデータベース環境を英語以外のロケールに設定する場合は、必ず文字セットをUnicodeに変更したうえで、アップグレードスクリプトを実行してMDM Hubマスターデータベースとオペレーショナル参照ストアをアップグレードします。アップグレード時に、テーブルのメタデータはすべて翻訳キーを使用して英語に翻訳されます。Unicode文字セットを選択していない場合は、一部のテーブルのみが翻訳されます。
HubコンソールがJBoss環境で起動できない
JBoss環境では、JBossアプリケーションサーバーが再起動しない場合、Hubコンソールを起動することはできません。MDM Hubにより、リポジトリレイヤが初期化されなかったことを示すエラーが生成されます。
問題を解決するには、バッチファイルで以下のコードを実行してJBossを再起動します。
rmdir C:\<JBoss installation directory>\standalone\tmp /s /q mkdir C:\<JBoss installation directory>\standalone\tmp C:\<JBoss installation directory>\bin\standalone.bat -c standalone-full.xml -b 0.0.0.0
HubコンソールがDB2環境で起動できない
DB2データソースを含むMDM Hub環境でHubコンソールが起動できず、以下のエラーが表示されたとします。
SIP-09070: SIP-10318: データアクセスエラーにより、ユーザーを取得できませんでした。
SIP-10324: データオブジェクトをロードしようとしたときに、予期せぬ例外が発生しました。java.lang.NullPointerException
この問題は、MDM Hubの管理者ユーザー名とアプリケーションサーバーの管理者ユーザー名における大文字と小文字の不一致によって発生します。例えば、MDM Hubの管理者ユーザーがDB2ADMIN(大文字)であるのに対し、アプリケーションサーバーの管理者ユーザーがdb2admin(小文字)である場合がこれに該当します。
この問題を解決するには、アプリケーションサーバーのユーザー名をMDM Hubのユーザー名と厳密に一致させる必要があります。
大文字と小文字の区別に関連する問題を回避するには、DB2用のユーザー名を定義する際にすべて大文字を使用することをお勧めします。
例えば、WebSphereを使用する場合には、ユーザー名をWebSphereコンソールで設定します。
  1. WebSphereコンソールを開きます。
  2. [リソース]>[データソース]>[siperian-cmx_system-ds]>[カスタムプロパティ]
    .
  3. [ユーザー]フィールドに
    DB2ADMIN
    と大文字で入力します。
  4. [パスワード]フィールドにこのユーザーのパスワードを入力します。
  5. [適用]
    をクリックしてから
    [保存]
    をクリックします。
  6. WebSphereを再起動します。
  7. Hubコンソールを起動し、ログインします。
IDDでは、ユーザーが従来のデータビューを使用して、サブジェクト領域に基づくレコードを表示できない。
IDDのレコードを表示するデフォルトのページは、ビジネスエンティティに基づくエンティティビューです。
従来のデータビューを使用するには、
cmxserver.properties
ファイルで
dataview.enabled
true
に設定します。
詳細については、次のハウツー記事「
Migrating IDD Applications to the Business Entity Data Model
」を参照してください。
IDDがエラーSIP-BV-11500で失敗する。
次のエラーが発生すると、IDDが失敗することがあります。
SIP-BV-11500 Fatal Error Operational Reference Store localhost-orcl-MDM_SAMPLE does not have a workflow engine configured.Each Operational Reference Store must have a workflow engine configured for use with the IDD even if workflow will not be used.
この問題を解決するには、プライマリワークフローアダプタが構成されていることを確認します。
詳細については、次のKBの記事を参照してください。https://kb.informatica.com/solution/23/Pages/55/381456.aspx?myk=381456
メタデータを検証するときに、オブジェクトがデータベースではなくメタデータに存在することを示すエラーが表示される。
リポジトリマネージャを使用して問題を修正すると、次のエラーが発生します。ORA-00955既存のオブジェクトによって名前がすでに使用されています。
この問題を解決するには、エラーが発生したテーブルに対して、プロキシロールの正しい権限が付与されていることを確認します。必要なアクセス許可の一覧を取得するには、エラーが発生しないテーブルを参照してください。
Windowsで、一致トークンの生成時に、エラーが発生する。
Generate Match Tokensプロセスで、クラス
ssa.ssaname3.jssan3cl
が初期化できないというエラーが返される。
  1. SSA-NAME3のDLL(dynamic linked library)ファイルが含まれるディレクトリ
    <MDM installation directory>/hub/cleanse/lib
    へのパスがPATH環境変数に含まれているかを確認します。
  2. MDM Hubの検索および一致を実行するプロセスサーバーにVisual Studio 2015のMicrosoft Visual C++再頒布可能パッケージがインストールされているかを確認します。
  3. Visual Studio 2015のMicrosoft Visual C++再頒布可能パッケージがインストールされている場合は、依存性チェッカー(Dependency Walker(depends.exe)など)を使用して
    jssan3cl.dll
    をロードし、Visual C++再頒布可能パッケージが正常に適用されていることを確認します。
    Visual Studio 2015のVisual C++再頒布可能パッケージには、Windows Serverにオペレーティングシステムパッチがインストールされていることが必要です。Visual C++再頒布可能パッケージをインストールする前に、オペレーティングシステム要件を確認します。たとえば、Windows Server 2012のベースラインバージョン以降、Visual C++再頒布可能パッケージを正常にインストールするには、オペレーティングシステムに約100個のパッチ(合計約2 GB)を適用する必要があります。
WebLogicアプリケーションサーバーのMicrosoft SQL Server環境でアップグレードを行った後に、Hubコンソールにログインできない。
Hubコンソールにログインすると、NULLポインタ例外が発生します。
この問題を解決するには、
<Microsoft SQL Server installation directory>\sqljdbc_4.0\enu\xa
にある
xa_install.sql
スクリプトで、削除コマンド、スキーマの作成コマンド、およびロールコマンドをコメントアウトします。スクリプトを実行して、アプリケーションサーバーを再起動します。
WebSphereアプリケーションサーバーにHubサーバーをインストールすると、アップグレードコンポーネントpatchInstallSetupが失敗する。
この問題を解決するには、ファイル
<WebSphere profile home>/properties/soap.client.props
を開いて
com.ibm.SOAP.requestTimeout
を大きくしてから、WebSphereサーバープロファイルを再起動します。
patchInstallSetup.bat
を再度実行します。
IBM AIX環境でHubサーバーをアップグレードするとき、entity360view.earファイルがデプロイに失敗する。
この問題を解決するには、
patchInstallSetup.sh
スクリプトを実行します。