目次

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  1. はじめに
  2. PowerExchangeの概要
  3. DBMOVERコンフィギュレーションファイル
  4. Netportジョブ
  5. PowerExchangeのメッセージログと出力先のオーバーライド
  6. SMF統計ロギングとレポート
  7. PowerExchangeのセキュリティ
  8. Secure Sockets Layerのサポート
  9. PowerExchangeの代替ネットワークセキュリティ
  10. PowerExchange非リレーショナルSQL
  11. PowerExchangeのグローバル化
  12. PowerExchange ODBCドライバの使用
  13. PowerExchangeデータタイプ変換マトリックス
  14. 付録 A: DTL__CAPXTIMESTAMPのタイムスタンプ
  15. 付録 B: PowerExchange用語集

リファレンスマニュアル

リファレンスマニュアル

z/OSでのセキュリティ

z/OSでのセキュリティ

z/OSでのセキュリティを設定するには、DBMOVERコンフィギュレーションメンバでSECURITY文を定義すると共に、オペレーティングシステムの機能、リソースプロファイル、選択的サインオンファイルなど他のセキュリティ手段も使用します。
次のタイプのPowerExchangeセキュリティを設定できます。
z/OSで、SECURITY文の先頭のパラメータを1または2に設定した場合は、PowerExchangeリスナおよびNetportジョブについて、STEPLIBをAPF許可する必要があります。 そうしないと、PowerExchangeがユーザー認証またはリソースアクセスの制御を実行できず、SECURITY文の先頭のパラメータが0に設定されたかのように動作します。
  • ユーザー認証
    。 SECURITY文の先頭のパラメータを1または2に設定します。 PowerExchangeでは、有効なMVSユーザーIDおよびパスワードを使用して、PowerExchangeに接続して使用するユーザーが認証されます。パスワードの代わりに、z/OSの有効なPowerExchangeパスフレーズを指定できます。パスフレーズの詳細については、PowerExchangeのパスフレーズを参照してください。さらにPowerExchange選択的サインオンも設定すると、選択的サインオンによるチェックの後で、オペレーティングシステムユーザーIDおよびパスワードまたはパスフレーズがチェックされるようになります。
  • PowerCenter CDCセッションへのアクセス
    。 PowerCenter CDCセッションを有効にし、PWXPC接続上で指定したz/OSユーザーIDおよびパスワードを使用してデータを抽出するには、SECURITY文の先頭のパラメータを2に設定します。 接続ユーザーIDおよびパスワードには、PowerExchangeリスナ JCLのDTLCAMAP DD文で定義されたデータセットに対するREADアクセス権が必要です。
    呼び出し接続機能(CAF)を使ったDB2 for z/OSへの接続は、セキュリティの設定に関係なく、PowerExchangeリスナのユーザーIDを使って実行されます。 DB2では、接続タイプがRecoverable Resource Manager Service接続機能(RRSAF)である場合またはオフロードが有効になっている場合にのみ、接続時に指定されたユーザーIDが使用されます。
    Integration Serviceが実行されるLinux、UNIX、またはWindowsシステムに、z/OSデータソースのカラムレベルの処理をオフロードする場合、PowerExchangeは、接続に対して指定された
    Map Location User
    値と
    Map Location Password
    値を使用して、すべてのリソースに対するアクセスを制御します。 この接続は、オフロード処理が有効になるPWX NRDB CDCアプリケーション接続またはPWX DB2zOS CDCアプリケーション接続です。
  • キャプチャ登録へのアクセス
    。 CAPX.REG.*リソースプロファイルに対するREADアクセス権のある有効なz/OSユーザーID値およびパスワードを要求して、キャプチャ登録へのユーザーアクセスを制御するには、SECURITY文の先頭のパラメータを2に設定します。 別のオプションを指定すると、z/OSセキュリティ製品により、データセットレベルでのみ、キャプチャ登録へのアクセスが制御されます。
  • 抽出マップへのアクセス
    。 PowerExchangeリスナ JCLのDTLCAMAP DD文で定義されたデータセットに対するREADアクセス権のある有効なz/OSユーザーID値およびパスワードを要求して、抽出マップへのユーザーアクセスを制御するには、SECURITY文の先頭のパラメータを2に設定します。
  • データマップへのアクセス
    。 PowerExchangeが、FACILITYクラスプロファイルを使用して、データマップへのユーザーアクセスを制御するには、SECURITY文の先頭のパラメータを2に設定し、DBMOVERコンフィギュレーションファイルでDM_SUBTASK=Yと入力します。 別のオプションを指定すると、z/OSセキュリティ製品により、データセットレベルでのみ、データマップへのアクセスが制御されます。
  • PowerExchangeリスナのコマンド
    。 PowerExchangeが、FACILITYクラスプロファイルを使用して、PowerExchange NavigatorまたはDTLUTSKユーティリティから発行されたPowerExchangeリスナコマンドに対するユーザーアクセスを制御するには、SECURITY文の先頭のパラメータを2に設定します。 別のオプションを指定すると、PowerExchangeはPowerExchange NavigatorまたはDTLUTSKユーティリティから発行されたコマンドへのアクセスを制御しません。
  • 変更キャプチャのためのソースデータベースへのアクセス
    。 データをキャプチャするには、z/OS ECCRが、データベース固有のセキュリティ要件を満たし、PowerExchangeリスナのセキュリティチェックを通った有効なz/OSユーザーIDおよびパスワードで実行される必要があります。
  • リモートのPowerExchangeロッガー(Linux、UNIX、Windows用)のログ記録のためのz/OSデータへのアクセス
    。 z/OSデータソースからリモートのPowerExchangeロッガー(Linux、UNIX、Windows用)のログファイルにデータをログ記録する場合は、z/OSシステム上のDBMOVERコンフィギュレーションファイルでSECURITYオプションを2に設定します。 PowerExchangeロッガー(Linux、UNIX、Windows用)のコンフィギュレーションファイル、pwxcclのユーザーIDおよびパスワードが、z/OSのセキュリティチェックを通ることができる、有効な
    z/OS
    ユーザーIDおよびパスワードであることを確認します。 また、キャプチャ登録にアクセスするには、このユーザーIDおよびパスワードに、FACILITYクラスのCAPX.REG.*リソースプロファイルに対するREADアクセス権があることを確認します。
  • Adabasファイルへの書き込みアクセス
    。 PowerExchangeデータマップで、Adabasファイル用のパスワードを指定できます。 SECURITY文の先頭のパラメータを2に設定します。 PowerExchangeは、FACILITYクラスプロファイルを使用してAdabasファイルへの書き込みアクセスを制御します。 2に設定しなかった場合、PowerExchangeはAdabasファイルへの書き込みアクセスを制御しません。
  • Datacomテーブルへのアクセス
    。 PowerExchangeが、FACILITYクラスプロファイルを使用して、Datacomテーブルへの読み取りアクセスを制御するには、SECURITY文の先頭のパラメータを2に設定します。 2に設定しなかった場合、PowerExchangeはDatacomテーブルへの読み取りアクセスを制御しません。
  • DB2 for z/OSへのアクセス
    。 PowerExchangeが接続ユーザーIDを使用してDB2リソースにアクセスするには、SECURITY文の先頭パラメータを2に設定し、DBMOVERコンフィギュレーションメンバでMVSDB2AF=RRSAFと入力します。 設定しなかった場合は、PowerExchangeリスナの実行に使用したユーザーIDが使用されます。
  • IMSデータベースへの書き込みアクセス
    。 PowerExchangeが、FACILITYクラスプロファイルを使用して、IMSデータベースへの書き込みアクセスを制御するには、SECURITY文の先頭のパラメータを2に設定します。 2に設定しなかった場合、PowerExchangeはIMSデータベースへの書き込みアクセスを制御しません。
  • PowerExchangeエージェントのサービスとコマンドの許可
    . PowerExchangeがPowerExchangeエージェントのサービスの初期化やPowerExchangeエージェントのコマンドの発行を行うユーザー要求を許可するには、AGENTCTLパラメータファイルでInitAuthCheckパラメータをYESに設定します。 詳細については、『
    PowerExchange CDCガイド(z/OS版)
    』を参照してください。
  • pwxcmdプログラムに関するユーザー認証
    。 PowerExchangeが、オペレーティングシステムの機能を使用して、pwxcmdプログラムのユーザーを認証するには、SECURITY文の先頭のパラメータを1または2に設定します。 PowerExchange選択的サインオンを設定すると、選択的サインオンによるチェックの後で、オペレーティングシステムユーザーIDおよびパスワードがチェックされるようになります。
  • pwxcmdコマンドを実行するための許可
    。 コマンドのターゲットとなるシステム上で、SECURITY文の先頭のパラメータを2に設定します。 PowerExchangeは、pwxcmdプログラムに指定されたユーザーIDがコマンドの実行を許可されているかどうかを調べるために、リソースプロファイルをチェックします。 それ以外の場合には、pwxcmdコマンドを実行する権限はチェックされません。
  • 選択的サインオン
    。 PowerExchangeがPowerExchangeに接続するユーザーを制限するために選択的サインオンファイルを使用するには、SECURITY文の2番目のパラメータをYに設定します。 Yを指定しなかった場合は、あらゆるオペレーティングシステムユーザーIDがPowerExchangeに接続できます。