目次

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  1. はじめに
  2. アナリストサービス
  3. カタログサービス
  4. コンテンツ管理サービス
  5. データ統合サービス
  6. データ統合サービスアーキテクチャ
  7. データ統合サービス管理
  8. データ統合サービスグリッド
  9. データ統合サービスREST API
  10. Data Integration Serviceアプリケーション
  11. Data Privacy Managementサービス
  12. Enterprise Data Preparationサービス
  13. Interactive Data Preparationサービス
  14. Informatica Cluster Service
  15. 一括取り込みサービス
  16. メタデータアクセスサービス
  17. Metadata Managerサービス
  18. モデルリポジトリサービス
  19. PowerCenter統合サービス
  20. PowerCenter統合サービスのアーキテクチャ
  21. PowerCenter統合サービスの高可用性
  22. PowerCenterリポジトリサービス
  23. PowerCenterリポジトリ管理
  24. PowerExchange Listenerサービス
  25. PowerExchangeロッガーサービス
  26. SAP BWサービス
  27. 検索サービス
  28. システムのサービス
  29. Test Data Managerサービス
  30. Test Data Warehouseサービス
  31. WebサービスHub
  32. アプリケーションサービスのアップグレード
  33. 付録 A: アプリケーションサービスのデータベース
  34. 付録 B: Windowsからのデータベースへの接続
  35. 付録 C: UNIXまたはLinuxからのデータベースへの接続
  36. 付録 D: DB2データベースのDynamicSectionsパラメータの更新

アプリケーションサービスガイド

アプリケーションサービスガイド

データ統合サービスのオペレーティングシステムプロファイル

データ統合サービスのオペレーティングシステムプロファイル

オペレーティングシステムプロファイルは、データ統合サービスでマッピング、ワークフロー、およびプロファイリングジョブを実行するために使用されるセキュリティタイプの一つです。オペレーティングシステムプロファイルを使用して、セキュリティの向上やユーザーのランタイム環境の切り離しを行うことができます。データ統合サービスをUNIXまたはLinuxで実行する場合は、オペレーティングシステムプロファイルを作成し、そのプロファイルを使用するようにデータ統合サービスを設定します。
オペレーティングシステムプロファイルには、オペレーティングシステムユーザー名、サービスプロセス変数、Hadoop偽装のプロパティ、アナリストサービスのプロパティ、環境変数、および権限が含まれています。
セキュリティを強化するには、オペレーティングシステムプロファイルを作成して、ユーザーを特定のグループに分割します。各グループは、オペレーティングシステムプロファイルと、設定されたオペレーティングシステムユーザーによって定義されます。グループでマッピングの実行を管理し、ディレクトリへのアクセスを制御するには、各オペレーティングシステムプロファイルでオペレーティングシステムユーザーの権限を指定します。オペレーティングシステムユーザーは、特定の制御されたディレクトリに対する読み取りおよび書き込み権限を持っています。オペレーティングシステムプロファイルの設定では、ユーザーが読み取りおよび書き込み権限を持つディレクトリを適切に制御して、ディレクトリトラバーサルが原因で発生する可能性のあるセキュリティ攻撃を軽減する必要があります。例えば、オペレーティングシステムプロファイルにディレクトリの権限が適切に割り当てられていないと、特定のユーザーが割り当てられていないディレクトリのファイルにアクセスできてしまいます。
オペレーティングシステムプロファイルを使用するようにデータ統合サービスを設定した場合、データ統合サービスは、オペレーティングシステムプロファイルに定義されたオペレーティングシステムユーザーの権限を使用してジョブを実行します。オペレーティングシステムユーザーには、プロファイルに設定されているディレクトリへのアクセス権と、データ統合サービスが実行時にアクセスするディレクトリへのアクセス権が必要です。
デフォルトでは、データ統合サービスプロセスは、Informaticaサービスを開始するオペレーティングシステムユーザーの権限を使用して、すべてのジョブ、マッピング、およびワークフローを実行します。ジョブでは、オペレーティングシステムユーザーに読み取りおよび書き込み権限があるディレクトリにのみアクセスできます。データ統合サービスは、データ統合サービスの実行オプションで指定された単一の共有の場所に出力ファイルを書き込みます。
Hadoopランタイム環境で、ルックアップトランスフォーメーション、Sqoopソース、またはSqoopターゲットを使用してマッピングを実行する前に、オペレーティングシステムユーザーが、次のディレクトリに対する読み取り、書き込み、および実行権限を持っていることを確認してください。
<Informaticaインストールディレクトリ>/tomcat/temp/<データ統合サービス名>/temp
アナリストサービスとデータ統合サービスが異なるノードで実行されている場合は、両方のノードに対してオペレーティングシステムプロファイルを設定する必要があります。

オペレーティングシステムプロファイルの例

あるIT組織に、人事部(HR)の機密データを扱う開発者が何人かいます。この組織は、HR開発者が所有しているHRファイルやHRディレクトリに、組織内の他の開発者がアクセスできないように制限する必要があります。
この組織は、データアクセスが制限されるようにオペレーティングシステムプロファイルを設定します。オペレーティングシステムプロファイルは、それぞれの開発者グループが所有しています。UNIXマシン上の制限されたディレクトリ内にあるデータを読み取り、書き込みできるのは、HRオペレーティングシステムプロファイルに設定されている開発者です。