目次

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  1. はじめに
  2. SAPテーブルコネクタの概要
  3. SAPテーブルコネクタの接続
  4. SAPテーブルを使用したマッピングとマッピングタスク
  5. SAPテーブルを使用した同期タスク
  6. データ型リファレンス
  7. SAPテーブルコネクタに関するFAQ

SAPテーブルコネクタ

SAPテーブルコネクタ

デルタ抽出の更新モード

デルタ抽出の更新モード

SAPテーブルリーダーマッピングのデルタ抽出を設定する際には、使用する更新モードを選択します。
次のいずれかの更新モードを選択できます。

フル

[フル]
オプションを選択すると、Secure AgentではすべてのレコードをSAPテーブルから抽出します。Secure AgentではInformaticaカスタムテーブル/INFADI/TBLCHNGNにある詳細を更新しません。
このオプションは、変更されたデータのみ読み取るのではなく、すべてのレコードをSAPテーブルから抽出する場合に使用します。
デフォルトは
[フル]
です。

転送なしのデルタ初期化

[転送なしのデルタ初期化]
オプションを選択した場合、Secure AgentはSAPテーブルからデータを抽出しませんが、後続のデルタ抽出のためにLAST_UPDATED_DATとLAST_UPDATED_TIMをInformaticaカスタムテーブル
/INFADI/TBLCHNGN
に記録します。
Secure Agentでは、以下の作業が実行されます。
  • LAST_UPDATED_DATカラムとLAST_UPDATED_TIMカラムの値を設定します。
  • PREV_DATカラムとPREV_TIMカラムの値を初期化して設定します。
このオプションは、データを抽出せずに、後続のデルタ抽出のためにLAST_UPDATED_DATとLAST_UPDATED_TIMをInformaticaカスタムテーブル/INFADI/TBLCHNGNに記録する場合に使用します。
例えば、
Customers
という名前のテーブルがあり、レコードが500万件含まれているとします。最初のレコードセットを別の製品(Informatica Data Replicationなど)を使用して読み取ってから、そのレコードをTeradataのデータウェアハウスに書き込みます。それからSAPコネクタを使用して、テーブルに追加された新しい顧客レコードのみを読み取ります。この場合、転送なしのデルタ初期化を設定し、続けてデルタ更新セッションを実行すると、変更されたデータをキャプチャできます。

転送ありのデルタ初期化

[転送ありのデルタ初期化]
オプションを選択した場合、Secure AgentはSAPテーブルからすべてのレコードを抽出しますが、後続のデルタ抽出のためにLAST_UPDATED_DATとLAST_UPDATED_TIMをInformaticaカスタムテーブル/INFADI/TBLCHNGNに記録することをおすすめします。
Secure Agentトでは、以下の作業が実行されます。
  • LAST_UPDATED_DATカラムとLAST_UPDATED_TIMカラムを設定します。
  • PREV_DATとPREV_TIMを初期化します。
  • SAPテーブルに存在するすべてのデータを抽出します。
このオプションは、すべてのレコードをSAPテーブルから抽出して最初のデータセットを構築し、続けてデルタ更新セッションを実行して、変更されたデータをキャプチャする場合に使用します。

デルタ更新

[デルタ更新]
オプションを選択すると、Secure Agentでは前回のデータ抽出以降に変更されたデータを抽出します。
Secure Agentトでは、以下の作業が実行されます。
  • LAST_UPDATED_DATカラムとLAST_UPDATED_TIMカラムから現在の日付と時刻までのレコードを抽出します。
  • 値をカラムLAST_UPDATED_DATおよびLAST_UPDATED_TIMからそれぞれPREV_DATおよびPREV_TIMに移動します。
  • カラムLAST_UPDATED_DATおよびLAST_UPDATED_TIMの値を現在の日付と時刻に更新します。
このオプションは、前回のデータ抽出以降に変更されたデータのみを読み取る場合に使用します。
差分更新セッションを実行する前に、転送ありの差分初期化または転送なしの差分初期化を実行する必要があります。デルタ初期化を実行すると、Secure Agentがデルタ更新セッションを実行するために使用するLAST_UPDATED_DATおよびLAST_UPDATED_TIMが記録されます。
データの損失を防ぐために、Secure Agentがクエリを実行する前に、現在の日付と時刻がフリーズされます。マッピングの実行時にデータが入力された場合、そのデータは次のマッピングの実行時にのみ抽出されます。

デルタ反復

[デルタ反復]
オプションを選択すると、Secure Agentではエラーが発生した場合に前回のデルタ更新を反復します。これは、Informaticaカスタムテーブル/INFADI/TBLCHNGNのPREV_DATおよびPREV_TIM値からInformaticaカスタムテーブル/INFADI/TBLCHNGNのLAST_UPDATED_DATおよびLAST_UPDATED_TIM値にレコードを返します。テーブル/INFADI/TBLCHNGNの変更番号は更新しません。
このオプションは、前回のデルタ更新でエラーが発生し、そのデルタ更新を反復する場合に使用します。
差分反復セッションを実行する前に、差分更新を実行する必要があります。

パラメータ

[パラメータ]
オプションを選択すると、Secure Agentではパラメータファイルの更新モード値を使用します。パラメータファイルでパラメータ名とパラメータ値を定義します。デルタ抽出で作成したSAPテーブルリーダーマッピングで、パラメータファイルで定義したパラメータ名と同じパラメータ名を指定します。それからマッピングタスクを作成し、そのタスクにパラメータファイル名を指定します。マッピングのパラメータ値を毎回更新する代わりに、パラメータファイルのパラメータ値を更新してマッピングタスクを再度実行することができます。