目次

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  1. はじめに
  2. XMLの概念
  3. PowerCenterでのXMLの使用
  4. XMLソースに関する作業
  5. XMLエディタの使用
  6. XMLターゲットに関する作業
  7. XML Source Qualifierトランスフォーメーション
  8. Midstream XMLトランスフォーメーション
  9. XMLデータ型リファレンス
  10. XPathクエリ関数の参照

XMLガイド

XMLガイド

XMLファイル

XMLファイル

XMLファイルにはXMLファイルのデータを識別するタグが含まれますが、データのフォーマットは含まれません。XMLファイルの基本コンポーネントは要素(エレメント)です。XML要素は、要素の開始タグ、要素の内容、および要素の終了タグで構成されています。XMLファイルには、ファイルの先頭と末尾にタグを1つ付けて必ずルート要素を定義します。ファイル中の要素はすべてルート要素で囲まれます。
XMLファイルは、階層型データベースをモデル化したものです。XML階層内での要素の位置は、他の要素との関係を示しています。各要素の内部に複数の子要素を指定することや、複数の要素が他の要素から特徴を継承することが可能です。
たとえば、次のXMLファイルではbookを記述します。
<book> <title>Fun with XML</title> <chapter> <heading>Understanding XML</heading> <heading>Using XML</heading> </chapter> <chapter>   <heading>Using DTD Files</heading> <heading>Fun with Schemas</heading> </chapter> </book>
bookがルート要素になるので、bookにはタイトルと章要素が指定されます。 bookがtitleとchapterの親要素になり、chapterがheadingの親になります。titleとchapterは、親が同じなので兄弟要素になります。
どの要素も、該当要素に関する追加情報を示す属性を持つことができます。次の例の場合、属性のgraphic_typeが図の内容を記述しています。
<picture
graphic_type="gif"
>computer.gif</picture>
以下の図に、XMLファイルの構成、要素、属性を示します。
このXMLファイルには、ルート要素、要素のデータ、囲み要素、要素タグ、属性値、属性タグが含まれています。
  1. ルート要素
  2. 要素のデータ
  3. 囲み要素
  4. 要素タグ
  5. 要素のデータ
  6. 属性値
  7. 属性タグ
XMLファイルは階層化構造になっています。XML階層には次の要素が含まれます。
  • 子要素。
    別の要素に含まれている要素です。
  • 囲み要素。
    他の要素を含んでいるが、データは含まない要素。囲み要素は、他の囲み要素を含むこともできます。
  • グローバル要素。
    どの要素も、ルート要素の直接の子になります。 ユーザーは、XMLスキーマ全体でグローバル要素を参照することができます。
  • リーフ要素。
    他の要素を含まない要素です。 リーフ要素は、XML階層において最も低いレベルにある要素です。
  • ローカル要素。
    別の要素にネストされた要素です。 ローカル要素は、親要素のコンテクスト内でのみ参照できます。
  • 複数出現要素。
    親要素内に複数回出現する要素です。 囲み要素は複数出現要素になることができます。
  • 親チェーン。
    ある要素からルート要素までのパスをさかのぼる親子要素の連続です。
  • 親要素。
    他の要素を含まない要素です。
  • 単独出現要素。
    親要素内に1回のみ出現する要素です。
以下の図に、XML階層のいくつかの要素を示します。
 XML階層には、コードページ、エンコード属性識別子、および関連付けられているDTDファイルを識別するDOCTYPEを含めることができます。囲み要素、リーフ要素、複数出現要素、単独出現要素、子要素、親要素を含めることもできます。
  1. エンコード属性は、コードページを識別します。
  2. DOCTYPEは、関連付けられたDTDファイルを識別します。
  3. 囲み要素: 要素Addressは、4つの要素StreetAddress、City、StateおよびZipを囲んでいます。 要素Addressは、親要素でもあります。
  4. リーフ要素: 要素Zipは、他のすべての兄弟要素と同様に、要素Addressの最下位にある要素です。
  5. 複数出現要素: 要素Sales Regionは、要素Product内で2回以上出現します。
  6. 単独出現要素: 要素PNameは、要素Product内で1回出現します。
  7. 子要素: 要素PNameは、Productの子要素で、Storeの孫要素です。