目次

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  1. はじめに
  2. XMLの概念
  3. PowerCenterでのXMLの使用
  4. XMLソースに関する作業
  5. XMLエディタの使用
  6. XMLターゲットに関する作業
  7. XML Source Qualifierトランスフォーメーション
  8. Midstream XMLトランスフォーメーション
  9. XMLデータ型リファレンス
  10. XPathクエリ関数の参照

XMLガイド

XMLガイド

名前空間

名前空間

名前空間には、スキーマの位置を識別するためのURIが含まれます。URIはインターネットリソースを識別するための文字列です。URIはURLを抽象化したものです。URLがリソースの位置を決めるのに対して、URIはリソースを識別します。URIで指定する位置にDTDファイルやスキーマファイルが存在することは必要条件ではありません。
XMLの名前空間は、要素のグループを識別するものです。名前空間では、異なるXMLファイルの要素や属性を識別するか、要素間の意味を判別することができます。たとえば、要素“table” の意味について、
math:table
および
furniture:table
という異なる名前空間を宣言することによって区別することができます。XMLでは、大文字と小文字が区別されます。名前空間の
Math:table
は、名前空間の
math:table
と区別されます。
XMLファイルのルートレベルで名前空間を宣言することも、XML構造のすべての要素の内部で名前空間を宣言することもできます。同一のXMLファイルで複数の名前空間を宣言する場合、名前空間のプレフィックスを使用すると、要素を名前空間に関連付けることができます。名前空間の宣言は、xmlnsから始まる属性としてXMLファイル内に表示されます。xmlns属性を持つ名前空間のプレフィックスを宣言します。接頭語名を作成する場合、長さは自由です。
次の例は、XMLインスタンス文書内の2つの名前空間を示します。
<example>
xmlns:math
= “http://www.mathtables.com”
xmlns:furniture
= “http://www.home.com”> <math:table>4X6</math:table> <furniture:table>Brueners </furniture:table> </example>
1つの名前空間にはmath要素があり、その他の名前空間にはfurniture要素があります。 それぞれの名前空間には「table」という要素がありますが、要素には異なる型のデータが含まれます。名前空間プレフィックスは、mathテーブルとfurnitureテーブル間を区別します。
次のテキストは、一般的なスキーマ宣言を示します。
<?xml version="1.0"?> <xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" targetNamespace="http://www.w3XML.com" xmlns="http://www.w3XML.com" elementFormDefault="qualified">... ...</xs:schema>
以下の表に、名前空間宣言の各部分を示します。
スキーマ宣言
説明
xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
ネイティブのXMLスキーマおよびデータ型を含む名前空間です。この例では、各スキーマコンポーネントには、プレフィックスの「xs」があります。
targetNamespace="http://www.w3XML.com"
スキーマを含む名前空間です。
xmlns="http://www.w3XML.com"
デフォルトの名前空間宣言です。スキーマ内のすべての要素に、デフォルトの名前空間所属するプレフィックスがありません。プレフィックスのないxmlns属性を使用して、デフォルトの名前空間を宣言します。
elementFormDefault="qualified"
スキーマ内のどの要素でもXMLファイルに名前空間があることを指定します。