目次

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  1. はじめに
  2. Cloud Integration Hub入門
  3. Hubの管理
  4. プロジェクトおよびアセットの管理
  5. アプリケーション
  6. トピック
  7. Data Integrationタスク
  8. ファイル取り込みタスク
  9. パブリケーション
  10. サブスクリプション
  11. 追跡と監視
  12. Cloud統合ハブのREST API
  13. 用語解説

Cloud Integration Hub

Cloud Integration Hub

Cloud Integration Hub入門

Cloud Integration Hub
入門

Cloud Integration Hub
は、組織内の異なるアプリケーション間でデータの共有と同期に使用できるクラウドベースのアプリケーション統合ソリューションです。
データを
Cloud Integration Hub
にパブリッシュするには、まず、管理するデータセット(販売、顧客、注文など)を定義します。データセットは、トピックを定義することによって定義します。トピックは、
Cloud Integration Hub
がパブリケーションリポジトリに格納するデータの構造
と、データを格納するパブリケーションリポジトリのタイプ
を定義します。
Cloud Integration Hub
では、さまざまなデータセットを表すトピックを複数管理できます。アプリケーションは、トピックにデータをパブリッシュし、トピックによって表されるデータセットにサブスクライブします。
複数のアプリケーションが同じトピックにパブリッシュできます。例えば、別々の注文アプリケーションが、それぞれの注文を同じ注文トピックにパブリッシュできます。複数のサブスクライバが1つのトピックのデータをコンシュームすることができます。サブスクライブするアプリケーションは、定義されているスケジュールに基づき、異なる形式と待ち時間でデータをコンシュームすることができます。
Cloud Integration Hub
は次の方法で、アプリケーションがトピックにパブリッシュするデータを、
Cloud Integration Hub
パブリケーションリポジトリに格納します。
  • 各パブリケーションインスタンスについて、コンシュームされるデータの保持期間は、すべてのサブスクライバがデータを正常にコンシュームまたは破棄した場合にスタートします。つまり、パブリケーションインスタンスに関連付けられたすべてのイベントのステータスが[完了]または[破棄済み]になった後です。すべてのサブスクライバがデータをコンシュームまたは破棄する場合、
    Cloud Integration Hub
    は、コンシュームされるデータの保持期間が終了するまでデータをパブリケーションリポジトリに保持し、その後データをパブリケーションリポジトリから削除します。
  • Cloud Integration Hub
    は、コンシュームされないデータの保持期間が終了するまでデータをパブリケーションリポジトリに保持し、その後パブリケーションリポジトリからデータを削除します。
アプリケーションは、
PowerExchange(R)アダプタおよび
Informatica Intelligent Cloud Services
℠コネクタを使用して、データベーステーブル、ファイル、
Informatica
がサポートする任意のソースなどの、さまざまなソースからのデータを共有します。各アプリケーションは、さまざまなトピックのパブリッシャおよびサブスクライバとして機能します。
パブリケーションは、特定トピックに対してパブリッシュします。パブリケーションは、データソースタイプと、アプリケーションがパブリッシュするデータを
Cloud Integration Hub
が取得する場所を定義します。サブスクリプションは、1つ以上のトピックをサブスクライブします。サブスクリプションは、データターゲットタイプと、パブリッシュされたデータを
Cloud Integration Hub
が送信するサブスクライブするアプリケーション内の場所を定義します。

組織では複数のアプリケーションを使用します。アプリケーションはオンプレミスまたはクラウドにあります。アプリケーションには以下のデータが必要です。
マーケティングアプリケーション
運営目的でキャンペーン、取引先、契約、および従業員に関するデータが必要です。
データウェアハウス
分析目的でキャンペーンと契約に関するデータが必要です。
ビジネスインテリジェンス(BI)アプリケーション
分析目的でキャンペーンと注文に関するデータが必要です。
顧客関係管理(CRM)アプリケーション
運営目的で営業部門の従業員(営業担当者など)に関するデータが必要です。
Cloud Integration Hub
を使用すると、以下の場合に対処できます。
日次取引先データを共有する。
以下のように、CRMアプリケーションからの日々の取引先最新情報をマーケティングアプリケーションと共有できます。
  1. 取引先トピックを作成する。
  2. CRMアプリケーションから取引先トピックに取引先の詳細をパブリッシュするパブリケーションを定義し、データを毎日パブリッシュするようにスケジュールを設定します。
  3. マーケティングアプリケーションから取引先トピックへのサブスクリプションを定義し、
    Cloud Integration Hub
    で利用可能な場合にパブリッシュ済みデータをコンシュームするようにサブスクリプションを設定します。
必要に応じてキャンペーンの詳細を共有する。
以下のように、CRMアプリケーションからのキャンペーンの詳細をさまざまなスケジュールでマーケティングアプリケーション、データウェアハウスアプリケーション、およびCRMアプリケーションと共有できます。
  1. キャンペーントピックを作成する
  2. CRMアプリケーションからキャンペーントピックにキャンペーンの詳細をパブリッシュするパブリケーションを定義し、データを毎日パブリッシュするようにスケジュールを設定します。
  3. マーケティングアプリケーションからキャンペーントピックへのサブスクリプションを定義し、データがパブリッシュされたらコンシュームするようにスケジュールを設定します。
  4. データウェアハウスアプリケーションからキャンペーントピックへのサブスクリプションを定義し、週に2回データをコンシュームするようにスケジュールを設定します。
  5. BIアプリケーションからキャンペーントピックへのサブスクリプションを定義し、週に1回データをコンシュームするようにスケジュールを設定します。
週次の契約詳細を共有する。
以下のように、CRMアプリケーションからの週次の契約詳細をマーケティングアプリケーションおよびデータウェアハウスアプリケーションと共有できます。
  1. 契約トピックを作成する。
  2. CRMアプリケーションから契約トピックに契約詳細をパブリッシュするパブリケーションを定義し、データを毎週パブリッシュするようにスケジュールを設定します。
  3. マーケティングアプリケーションから契約トピックへのサブスクリプションを定義し、データがパブリッシュされたらコンシュームするようにスケジュールを設定します。
  4. データウェアハウスアプリケーションから契約トピックへのサブスクリプションを定義し、データがパブリッシュされたらコンシュームするようにスケジュールを設定します。
隔週の注文データを共有する。
以下のように、CRMアプリケーションからの日々の注文最新情報をマーケティングアプリケーションと共有できます。
  1. 注文トピックを作成する。
  2. CRMアプリケーションから注文トピックに注文詳細をパブリッシュするパブリケーションを定義し、隔週で週の最終日にデータをパブリッシュするようにスケジュールを設定します。
  3. BIアプリケーションから注文トピックへのサブスクリプションを定義し、
    Cloud Integration Hub
    で利用可能な場合にパブリッシュ済みデータをコンシュームするようにサブスクリプションを設定します。
月次の従業員詳細を共有する。
以下のように、HRアプリケーションからの月次の従業員詳細をCRMアプリケーションと共有できます。
  1. 従業員トピックを作成する。
  2. HRアプリケーションから従業員トピックに従業員詳細をパブリッシュするパブリケーションを定義し、毎月月初にパブリッシュするようにスケジュールを設定します。
  3. CRMアプリケーションから従業員トピックへのサブスクリプションを定義し、営業部門の従業員に関するデータのみをコンシュームするようにサブスクリプションをフィルタリングします。データがパブリッシュされたらコンシュームするようにサブスクリプションスケジュールを設定します。

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