目次

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  1. はじめに
  2. トランスフォーメーション言語
  3. 定数
  4. 演算子
  5. 変数
  6. 日付
  7. 関数
  8. カスタム関数の作成
  9. カスタム関数APIリファレンス

トランスフォーメーション言語リファレンス

トランスフォーメーション言語リファレンス

VARIANCE

VARIANCE

渡された値の分散を返します。VARIANCEは統計データの分析に使用されます。VARIANCEには他の集計関数は1つしかネストできません。また、ネストされた関数は数値データ型を返さなければなりません。

構文

VARIANCE(
numeric_value
[,
filter_condition
] )
以下の表に、このコマンドの引数を示します。
引数
必須/
オプション
説明
numeric_value
必須
数値データ型。分散を計算したい値を渡します。有効なトランスフォーメーション式を必要に応じて入力できます。
filter_condition
オプション
検索される行を制限します。フィルタ条件は数値であるか、TRUE、FALSE、またはNULLの値が求められなければなりません。有効なトランスフォーメーション式を必要に応じて入力できます。

戻り値

Double値。
関数に渡された値がすべてNULLである場合、または行が1つも選択されていない場合(たとえば、フィルタ条件の値がすべての行に対してFALSEまたはNULLであった場合)には、NULLです。

NULL

値の1つがNULLである場合、VARIANCEはその値を無視します。ただし、関数に渡された値がすべてNULLである場合、または行が1つも選択されていない場合、VARIANCEはNULLを返します。
デフォルトでは、
PowerCenter統合サービス
は集計関数においてNULL値をNULLとして処理します。ポートまたはグループ全体のNULL値を渡すと、関数はNULLを返します。ただし、
PowerCenter統合サービス
を設定するときに、集計関数でのNULL値の扱い方を選択できます。集計関数においてNULL値を0として扱うか、またはNULLとして扱うかを指定できます。

Group By

VARIANCEは、トランスフォーメーションで定義したGroup Byポートに基づいて値をグループ分けし、各グループについて1つの結果を返します。
Group Byポートがない場合には、VARIANCEはすべての行を1つのグループとして扱い、1つの値を返します。

次の式は、TOTAL_SALESポート内のすべての行の分散を計算します。
VARIANCE( TOTAL_SALES )
TOTAL_SALES
2198.0
2256.0
3001.0
NULL
8953.0
RETURN VALUE:
  10592444.6666667