目次

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  1. はじめに
  2. トランスフォーメーション言語
  3. 定数
  4. 演算子
  5. 変数
  6. 日付
  7. 関数
  8. カスタム関数の作成
  9. カスタム関数APIリファレンス

トランスフォーメーション言語リファレンス

トランスフォーメーション言語リファレンス

ERROR

ERROR

PowerCenter統合サービス
に行をスキップさせて、定義したエラーメッセージを表示させます。 エラーメッセージはセッションログに表示されます。
PowerCenter統合サービス
は、スキップした行をセッション拒否ファイルに書き込みません。
ExpressionトランスフォーメーションでERRORを使用して、データを検査します。一般にERRORは、IIFまたはDECODE関数内で、行をスキップする規則を設定するために使用されます。
入力ポートおよび出力ポートのデフォルト値に、ERROR関数を使用します。入力ポートについてERROR関数を使用することにより、NULL値をトランスフォーメーションに渡さないようにすることができます。
出力ポートについては、式内でのERROR関数の呼び出しなど、ERROR関数を用いて、あらゆる種類の変換エラーに対処してください。式の中または出力ポートのデフォルト値でERROR関数を使用する場合、
PowerCenter統合サービス
は行をスキップし、式およびデフォルト値からのエラーメッセージの両方を記録します。
PowerCenter統合サービス
がエラーとなる行をスキップするよう設定するには、デフォルト値としてERRORを指定します。
ERROR以外の出力デフォルト値を使用した場合、デフォルト値により式内のERROR関数がオーバーライドされます。たとえば、式内でERROR関数を使用し、出力ポートにデフォルト値‘1234’を割り当てるとします。
PowerCenter統合サービス
は、式の中でERROR関数を見つけるたびに、エラーを'1234'の値で上書きし、次のトランスフォーメーションに'1234'を渡します。 行はスキップされず、セッションログにエラーは記録されません。

構文

ERROR(
string
)
以下の表に、このコマンドの引数を示します。
引数
必須/
オプション
説明
文字列
必須
文字列値。Integration Serviceが、ERROR関数を含む式に基づいて行をスキップした場合に表示するメッセージ。文字列の長さに制限はありません。

戻り値

文字列。

以下の例は、組織内における全部署の従業員の平均給与を計算するマッピングを参照する場合に、負の値をスキップする方法を示しています。次に示す式では、
PowerCenter統合サービス
がSalaryポートに負の給与を見つけた場合にその行をスキップしてエラーを表示するよう、IIF式内にERROR関数をネストします。
IIF( SALARY < 0, ERROR ('Error. Negative salary found. Row skipped.', EMP_SALARY )
SALARY
RETURN VALUE
10000
10000
-15000
'Error. Negative salary found. Row skipped.'
NULL
NULL
150000
150000
1005
1005