YARNスケジューラは、組織のリソース共有ポリシーを順守しながら、Hadoopクラスタ上のYARNアプリケーションにリソースを割り当てます。フェアスケジューラまたはキャパシティスケジューラを使用するようにYARNを設定できます。フェアスケジューラは、クラスタ上で経時的に実行されているすべてのジョブにわたって、リソースを共有します。キャパシティスケジューラを使用すると、複数の組織が大規模なクラスタを共有し、容量の割り当てに基づいてリソースを分散できます。キャパシティスケジューラは、組織ごとに特定の容量を保証し、利用されていない超過分の容量がある場合はそれを分散します。

YARNキューは、YARNスケジューラの構造を編成し、複数のテナントがクラスタを共有できるようにします。各キューの容量は、キューに送信されたアプリケーションで使用できるクラスタリソースの割合を指定します。Blaze、Spark、およびSqoopのジョブを特定のYARNキューにリダイレクトできます。

ノードラベルを使用すると、YARNキューがクラスタ内の特定のノードで実行されるようにできます。ノードラベルを使用すると、特定の特徴を持つノードでジョブを実行するなど、クラスタをサブクラスタにパーティション化することができます。例えば、他のノードと比較して、データをより速く処理するノードにラベルを付けられます。ラベルが適用されていないノードは、デフォルトパーティションに所属します。ノードラベルをキャパシティスケジューラのキューに関連付けることができます。

また、Blazeエンジンを設定するためにも、ノードラベルを使用できます。Blazeエンジンを設定するためのノードラベルを使用する場合、Blazeエンジンを実行するHadoopクラスタ上でノードを指定できます。