目次

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  1. はじめに
  2. Informatica Data Engineering Integrationについて
  3. マッピング
  4. マッピングの最適化
  5. ソース
  6. ターゲット
  7. トランスフォーメーション
  8. Pythonトランスフォーメーション
  9. クラスタワークフロー
  10. プロファイル
  11. 監視
  12. 階層データ処理
  13. 階層データ処理設定
  14. スキーマが変更された階層データの処理
  15. ブロックチェーン
  16. インテリジェント構造モデル
  17. ステートフルコンピューティング
  18. 接続
  19. データ型リファレンス
  20. 関数リファレンス

ユーザーガイド

ユーザーガイド

財務プランの例

財務プランの例

あなたは自分の担当顧客2社の財務プランに関する情報を持つ銀行家です。各プランに、開始日が関連付けられています。
各顧客のために、次のプランの有効化日付に基づいて、現在のプランの有効期限を知りたいとします。前のプランは新しいプランの開始時に終了するため、前のプランの終了日は、次のプランの開始日マイナス1日です。
次の表に、顧客コード、関連プランコード、各プランの開始日を示します。
CustomerCode
PlanCode
StartDate
C1
00001
2014-10-01
C2
00002
2014-10-01
C2
00002
2014-11-01
C1
00004
2014-10-25
C1
00001
2014-09-01
C1
00003
2014-10-10
パーティションキーおよびオーダーキーの定義
データを顧客コードでパーティション化し、昇順の開始日で順序付けます。
次のウィンドウ化プロパティを構成します。
プロパティ
説明
オーダーキー
StartDate昇順
。開始日の昇順で、データを時系列に配置します。
パーティションキー
CustomerCode
。行を顧客コード別にグループ化し、計算が個々の顧客に基づくようにします。
フレーム
指定されていません。ウィンドウ関数は、オフセット引数に基づいて行にアクセスし、フレーム仕様を無視します。
次の図に、[ウィンドウイング]タブで設定するウィンドウ化プロパティを示します。
[ウィンドウイング]タブで、[StartDate]が昇順のオーダーキーとして選択されています。[CustomerCode]がパーティションキーとして選択されています。フレーム仕様は設定されていません。
次の表に、顧客コードでグループ化された開始日順のデータを示します。
CustomerCode
PlanCode
StartDate
C1
00001
2014-09-01
C1
00002
2014-10-01
C1
00003
2014-10-10
C1
00004
2014-10-25
C2
00001
2014-10-01
C2
00002
2014-11-01
各顧客の開始日は昇順で配置されているため、日付は時系列順です。
ウィンドウ関数の定義
入力ごとに次の行にアクセスするLEAD関数を定義します。
式トランスフォーメーションの[ポート]タブで、次の関数を定義します。
LEAD ( StartDate, 1, '01-Jan-2100' )
説明:
  • StartDate
    は関数の処理対象のターゲットカラムを示します。
  • 1
    がオフセットです。この値は、直後の行にアクセスします。
  • 01-Jan-2100
    がデフォルト値です。この式は、戻り値がパーティションの境界外である場合、「01-Jan-2100」を返します。
ADD_TO_DATE関数の定義
アクセスした日付から1日を除算するADD_TO_DATE関数を使用します。
式トランスフォーメーションの[ポート]タブで、次の式を定義します。
ADD_TO_DATE ( LEAD ( StartDate, 1, '01-Jan-2100' ), 'DD', -1, )
次のプランの開始日から1日を除算することで、現在のプランの終了日がわかります。
次の表に、各プランの終了日を示します。
CustomerCode
PlanCode
StartDate
EndDate
C1
00001
2014-09-01
2014-09-30
C1
00002
2014-10-01
2014-10-09
C1
00003
2014-10-10
2014-10-24
C1
00004
2014-10-25
2099-12-31*
C2
00001
2014-10-01
2014-10-31
C2
00002
2014-11-01
2099-12-31*
*LEAD関数は、これらのプランがまだ終了していないために、デフォルト値を返しました。これらの行はパーティション外であるため、ADD_TO_DATE関数は01-Jan-2100から1日を除算し、2099-12-31を返しました。