目次

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  1. はじめに
  2. パイプラインのパーティション化について
  3. パーティションポイント
  4. パーティションタイプ
  5. プッシュダウンの最適化
  6. プッシュダウンの最適化およびトランスフォーメーション
  7. リアルタイム処理
  8. コミットポイント
  9. 行エラーのロギング
  10. ワークフローリカバリ
  11. 停止と強制終了
  12. コンカレントワークフロー
  13. グリッド処理
  14. ロードバランサ
  15. ワークフロー変数
  16. セッションのパラメータおよび変数
  17. パラメータファイル
  18. FastExport
  19. 外部データのロード
  20. FTP
  21. セッションのキャッシュ
  22. 差分集計
  23. セッションログインタフェース
  24. バッファメモリについて
  25. 高精度データ

詳細ワークフローガイド

詳細ワークフローガイド

ランクキャッシュ

ランクキャッシュ

Integration Serviceではキャッシュメモリを使用して、ランクトランスフォーメーションが処理されます。 ランク付けが完了するまで、ランクメモリにデータが格納されます。
Integration Serviceは、ランクトランスフォーメーションでセッションを実行するとき、入力行とデータキャッシュの行を比較します。 格納されている行よりも入力行の方がランクが高くなった場合に、Integration Serviceは格納されている行を入力行に置き換えます。
例えば、売り上げ高の上位3位までを検索するランクトランスフォーメーションを設定します。Integration Serviceは、以下の入力データを読み込みます。
SALES
10,000 12,210 5,000 2,455 6,324
Integration Serviceは最初の3つの行(10,000、12,210、および5,000)をキャッシュに格納します。 次にIntegration Serviceはその次の行(2,455)を読み込んでキャッシュ内の値と比較します。 この行はキャッシュに格納されている行よりもランクが低いため、サーバーは2,455の値を持つこの行を削除します。しかしその次の行(6,324)はキャッシュ内の行の1つよりも高いランクを持ちます。したがって、Integration Serviceはキャッシュされた行をより上位のランクを持つ入力行に置き換えます。
複数のグループにまたがってランク付けを行うようにランクトランスフォーメーションが設定されている場合、Integration Serviceは検索したそれぞれのグループに対して同じやり方でランク付けを行い、ランクの数字は増加していきます。
Integration Serviceでは、ランクトランスフォーメーションに対して以下のキャッシュが作成されます。
  • データキャッシュ。
    グループ化ポートに基づいてランキング情報を格納します。
  • インデックスキャッシュ。
    GroupByポートの設定に従ってグループ値を格納します。
デフォルトでは、Integration Serviceはすべてのパーティションに対して1つのメモリキャッシュとディスクキャッシュを作成します。
セッションに複数のパーティションを作成した場合、Integration Serviceではキャッシュのパーティション化が使用されます。 ランクトランスフォーメーションに1つのディスクキャッシュ、各パーティションに1つのメモリキャッシュが作成され、トランスフォーメーションのグループキー値に基づいてパーティションから別のパーティションにデータがルーティングされます。