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  1. はじめに
  2. タスクフローとリニアタスクフロー
  3. タスクフロー
  4. リニアタスクフロー

タスクフロー

タスクフロー

File Watchタスクステップ

File Watchタスクステップ

File Watchタスクステップをタスクフローに追加して、定義された場所にあるファイルをリッスンし、ファイルイベントを監視できます。
File Watchタスクステップでは、コネクタソースタイプを使用して既存のファイルリスナを選択できます。タスクフローの実行を調整するため、ファイルイベントを使用できます。例えば、ファイルが特定の場所に到着するまで待機してから、次のステップでそのファイルを使用するといったことができます。
File Watchタスクステップを含むタスクフローを実行すると、関連するファイルリスナが起動します。File Watchタスクはファイルイベントが発生すると実行され、ファイルの詳細とともに、到着、更新、および削除されたファイルのリストなどのファイルイベントの詳細が送信されます。その後、タスクフローは後続のステップに進みます。
ファイルイベントが発生しない場合、タスクフローは、デフォルトでは5分間または
[タイムアウト]
フィールドで定義したオーバーライド値の分だけ待機します。その後、File Watchタスクステップが完了し、タスクフローは後続のステップに進みます。
[タイムアウト]
フィールドで定義できる最大値は7日間です。7日後、タスクフローのステータスは[一時停止中]に変わります。
次の節では、File Watchタスクステップのプロパティについて説明します。

全般プロパティ

全般プロパティで、ファイル監視タスクステップにわかりやすい名前を指定できます。
名前には、英数字、アンダースコア(_)、スペース、およびUnicode文字のみを含めることができます。

File Watchタスクステッププロパティ

File Watchタスクステッププロパティで、タスクフローに追加するコネクタソースタイプを持った既存のファイルリスナを選択できます。ファイルリスナを選択すると、ファイルリスナの説明と出力フィールドが表示されます。
[出力フィールド]
セクションには
[fileEvents]
フィールドが表示されます。
[fileEvents]
フィールドは、到着、更新、および削除されたファイルのリストやファイルの詳細など、ファイルイベントの詳細を返すオブジェクトのリストです。
[fileEvents]
フィールドには、処理された合計ファイル数が1,500を超えている場合でも、最大で1,500件のレコードが表示されます。

入力フィールド

入力フィールドを追加して、次のファイルリスナプロパティをオーバーライドできます。
  • 最初の実行時にファイルが存在するかどうかを通知
  • ランタイム環境
  • ソース接続
  • タイムアウト
  • ファイルパターン
  • フォルダパス

イベント

File Watchタスクにタイマを追加するには、
[イベント]
プロパティを設定します。
タイマイベントを使用して、スケジュールに基づいてアクションを実行します。アクションは、特定の時刻または間隔の後のいずれかになります。
File Watchタスクステップにタイマを追加すると、新しい分岐が表示されます。この分岐にイベントを追加し、特定の
[時間]
または間隔
[以降]
に実行するかどうかを指定します。
次の図では、タイマ分岐のイベントは決定ステップ(決定1)で、メインのFile Watchタスク(File Watchタスク1)開始の5分後に発生します。
この図は、メインのFile Watchタスクの5分後に発生する決定ステップを示します。
  1. メイン分岐
  2. タイマ分岐
この例では、タイマ分岐はFile Watchタスク1が開始されてから5分後に実行されます。File Watchタスク1が決定1の前に終了する場合、タイマ分岐は実行されません。
メインのFile Watchタスクをタイマで中断する場合は、
[中断]
オプションを選択できます。
次の図は、メインのFile Watchタスクが開始されてから5分後に発生する中断タイマ設定を示しています。
この図は、メインのFile Watchタスクが開始されてから5分後に発生するように設定されている中断タイマを示しています。
  1. メイン分岐
  2. タイマ分岐
この例では、File Watchタスク2が5分後に実行され、File Watchタスク1が中断されます。タスクフローでは、File Watchタスク2のみが実行されて終了します。File Watchタスク1には、このタスクフローインスタンスの出力はありません。タスクフローのジョブの詳細ページには、File Watchタスク1の出力フィールドが表示されません。
File Watchタスク1がタイマより前に終了した場合、タスクフローはFile Watchタスク1のみを実行して終了します。
中断タイマのタイマ分岐の終了ステップを削除すると、タイマ分岐はメイン分岐に再び参加します。
次の図は、終了ステップが削除された中断タイマ分岐を示しています。
この図は、終了ステップが削除された中断タイマ分岐を示しています。
  1. メイン分岐
  2. タイマ分岐
この例では、File Watchタスク2が5分後に実行され、File Watchタスク1が中断されます。タイマ分岐は、メイン分岐に再び参加します。タスクフローでは、File Watchタスク2、決定ステップ、並列パスステップが実行されて終了します。
File Watchタスク1がタイマより前に終了した場合、タスクフローでは、File Watchタスク1、決定ステップ、並列パスステップが実行されて終了します。

エラー処理のプロパティ

[エラー処理]
タブを使用すると、File Watchタスクステップがエラーを検出したときにタスクフローがどのように動作するかを指定できます。ファイルリスナを選択した後で、
[エラー発生時]
プロパティを設定できます。
[エラー発生時]
プロパティにより、File Watchタスクステップでエラーが発生した場合にタスクフローがたどるパスを定義します。File Watchタスクステップが失敗すると、エラーが発生します。次のオプションから選択できます。
  • [無視]
    を選択してエラーを無視し、次の手順に進みます。
  • エラーが発生したときにタスクフローを中断状態に移行させるには、
    [タスクフローの中断]
    を選択します。
    [すべてのジョブ]
    [実行中のジョブ]
    、または
    [マイジョブ]
    ページからタスクフローインスタンスを再開できます。タスクフローは、中断されたステップから再開します。エラーの理由が分かる場合は、問題を修正してからタスクフローを再開してください。
  • 任意の方法でエラーを処理するには、
    [カスタムエラー処理]
    を選択します。
    [カスタムエラー処理]
    を選択すると、2つの分岐が表示されます。最初の分岐は、エラーが発生しない場合にタスクフローがたどるパスです。2番目の分岐は、エラーが発生した場合にタスクフローがたどるカスタムパスです。
    次の図は、File Watchタスクステップによるカスタムエラー処理パスを示しています。
    この図は、File Watchタスクステップのカスタムエラー処理パスを示しています。
デフォルト値は
[タスクフローの一時停止]
です。