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  1. はじめに
  2. タスクフローとリニアタスクフロー
  3. タスクフロー
  4. リニアタスクフロー

タスクフロー

タスクフロー

ltrim

ltrim

文字列の先頭から先頭のスペースまたは文字を削除します。
式で
trim_set
引数を指定しない場合、ltrimは文字列の先頭からシングルバイトスペースとダブルバイトスペースを削除します。
ltrimを使用して文字列から文字を削除する場合、ltrimは
trim_set
str
引数内の各文字と左から1文字ずつ比較します。文字列内の文字が
trim_set
内のいずれかの文字と一致した場合、ltrimはその文字を削除します。ltrim関数は、一致する文字が
trim_set
で見つからなくなるまで、文字を比較して削除します。その後、一致する文字が含まれない文字列を返します。

構文

sff:ltrim(str, trim_set)
次の表に、引数を示します。
引数
必須/
オプション
説明
str
必須
任意の文字列値。変更を行う文字列を渡します。任意の有効なトランスフォーメーション式を入力できます。文字列の先頭から文字を削除する前に、演算子を使って文字列の比較や連結を実行します。
文字列値は一重引用符または二重引用符で囲む必要があります。
NULL値を渡すには、次の形式で空のシーケンスを指定する必要があります:
()
trim_set
オプション
任意の文字列値。文字列の先頭からの削除を行う文字を渡します。任意の有効なトランスフォーメーション式を入力できます。また、文字列を入力することもできます。
トリムセット値は一重引用符または二重引用符で囲む必要があります。
NULL値を渡すには、次の形式で空のシーケンスを指定する必要があります:
()
ltrim関数では大文字と小文字が区別されます。たとえば、文字列'Alfredo'から文字'A'を削除したい場合は、必ず'a'ではなく'A'と入力します。

戻り値

文字列。
trim_set
引数で指定された文字を削除した結果の文字列値。
ltrimに渡される値がNULLの場合はNULL。
trim_set
がNULLの場合、ltrimはNULLを返します。

次の式は、LAST_NAMEカラムの文字列から文字‘
S
’と‘
.
’を削除します。
sff:ltrim( LAST_NAME, 'S.')
次の表に、一部のサンプル値と戻り値を示します。
LAST_NAME
RETURN VALUE
Nelson
Nelson
Osborne
Osborne
NULL
NULL
S. MacDonald
MacDonald
Sawyer
awyer
H. Bender
H. Bender
Steadman
teadman
ltrim関数は、S. MacDonaldから‘S.’を削除し、SawyerおよびSteadmanから‘S’を削除しますが、H. Benderからはピリオドを削除しません。これは、ltrimは
trim_set
引数に指定された文字列を1文字ずつ検索していくためです。文字列内の最初の文字が
trim_set
内の最初の文字と一致した場合、ltrimはその文字を削除します。その後、ltrimは文字列内の2番目の文字を確認します。その文字が
trim_set
内の2番目の文字と一致している場合は削除し、3文字目以降も同様に進みます。文字列内の最初の文字が
trim_set
の対応する文字と一致しない場合、ltrimはこの文字列を返して、次の行の評価を行います。
H. Benderの例では、Hは
trim_set
引数のどの文字にも一致しないため、ltrimはLAST_NAMEカラム内の文字列を返して、次の行に移ります。

ltrimのヒント

2つの文字列を連結した後に先頭の空白スペースを削除するには、ltrimをCONCATとともに使用します。
ltrimをネストすることで、複数の文字セットを削除することもできます。例えば、名前のカラムから先頭の空白スペースと文字「T」を削除するには、次のような式を作成します。
sff:ltrim( sff:ltrim( NAMES ), 'T' )