目次

Search

  1. はじめに
  2. Designerの使用
  3. ソースに関する作業
  4. フラットファイルに関する作業
  5. ターゲットに関する作業
  6. マッピング
  7. マップレット
  8. マッピングパラメータおよび変数
  9. ユーザー定義関数に関する作業
  10. デバッガの使用
  11. データリネージの表示
  12. オブジェクトの比較
  13. ビジネスコンポーネントの管理
  14. キューブと次元の作成
  15. マッピングウィザードの使用
  16. データタイプリファレンス
  17. Webブラウザの設定

Designerガイド

Designerガイド

マッピングについて

マッピングについて

タイプ2の次元/フラグを使ったマッピングでは、以下のタスクを行います。
  • すべての行を選択します。
  • 既存ターゲットをルックアップテーブルとしてキャッシュに格納します。
  • ソース中の論理キーカラムとターゲットルックアップテーブル中の対応カラムとを比較します。
  • キーカラムが一致した場合には、ソースカラムと対応ターゲットカラムとを比較します。
  • 新しい行と変更された行にフラグを設定します。
  • 2つのデータフローを作成します。1つは新しい行のデータフロー、もう1つは変更された行のデータフローです。
  • 新しい行についてのプライマリキーとカレントフラグを作成します。
  • ターゲットに新しい行を挿入します。
  • 既存のプライマリキーをインクリメントし、また変更された行についてカレントフラグを設定します。
  • 変更された行をターゲットに挿入します。
  • ターゲット中の変更された行の既存のバージョンを更新し、カレントフラグをリセットして、当該行がもはや現在のものではないことを明示します。
以下の図に、緩やかに変化する次元ウィザードのタイプ2の次元/フラグカレントオプションにより作成されるマッピングを示します。
""
タイプ2の次元/フラグカレントのマッピングでは、ルックアップトランスフォーメーションおよび式トランスフォーメーションが使用され、ソースデータと既存のターゲットデータが比較されます。緩やかに変化する次元のウィザードの手順を行う際に、Integration Serviceを既存のターゲットデータと比較するルックアップ条件(ソースキーカラム)とソースカラムを入力します。
ターゲット中に一致するプライマリキーのないソース行では、式トランスフォーメーションが行に新規というフラグを設定します。ターゲット中に一致するプライマリキーのあるソース行では、式はユーザー定義のソースカラムとターゲットカラムを比較します。これらのカラムが一致しない場合には、式は行に変更があったというフラグを設定します。その後、このマッピングは3つのデータフローに分かれます。
第一のデータフローはフィルタトランスフォーメーションのFIL_InsertNewRecordを使用し、既存の行をフィルタリングして除外します。フィルタトランスフォーメーションは新しい行だけをアップデートストラテジトランスフォーメーションUPD_ForceInsertsに渡します。UPD_ForceInsertsは新しい行をターゲットに挿入します。シーケンスジェネレータは各新規行のプライマリキーを作成します。式トランスフォーメーションEXP_KeyProcessing_InsertNewは、キー間の増分値を1,000だけ増やし、各新規行について1というカレントフラグを作成します。
第二のデータフローでは、フィルタトランスフォーメーションFIL_InsertChangedRecordにより、変更を受けた行だけがアップデートストラテジトランスフォーメーションUPD_ChangedInsertsに渡されます。UPD_ChangedInsertsは変更された行をターゲットに挿入します。式トランスフォーメーションEXP_KeyProcessing_InsertChangedは、プライマリキーを1だけインクリメントし、1というカレントフラグを作成して、更新された行にカレント次元データが含まれていることを明示します。
第三のデータフローでは、ターゲットに書き込まれた各変更行について、フィルタトランスフォーメーションFIL_UpdateChangedRecordが前バージョンのプライマリキーをアップデートストラテジトランスフォーメーションUPD_ChangedUpdateに渡します。UPD_ChangedUpdateはターゲット中の次元を更新します。式トランスフォーメーションEXP_UpdateChangedはカレントフラグを0に設定します。これにより、前次元の状態が現在のものから過去のものへと変化します。