目次

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  1. はじめに
  2. Designerの使用
  3. ソースに関する作業
  4. フラットファイルに関する作業
  5. ターゲットに関する作業
  6. マッピング
  7. マップレット
  8. マッピングパラメータおよび変数
  9. ユーザー定義関数に関する作業
  10. デバッガの使用
  11. データリネージの表示
  12. オブジェクトの比較
  13. ビジネスコンポーネントの管理
  14. キューブと次元の作成
  15. マッピングウィザードの使用
  16. データタイプリファレンス
  17. Webブラウザの設定

Designerガイド

Designerガイド

多次元メタデータについて

多次元メタデータについて

多次元モデルはデータウェアハウスのデザインにとってきわめて重要なものです。次元モデルのデザインが適切であれば、大量のデータを取り扱うことができます。そもそも次元モデルは、製品や地域といったいくつかの単純な次元を使用して事業データを検討する小売業界で役立てるために作成されたものでした。この次元モデルを構成するのは、中心となる大規模なファクトテーブルと、いくつかの小規模な次元テーブルです。ファクトテーブルには、総売上高や販売品目といった計測可能な事実(ファクト)としてのデータが含まれています。そして、業界のさまざまな事業分野に関連する各種の属性が、互いに素である次元として表されます。中心となるファクトテーブルは、スキーマ内で複数の結合によって各次元テーブルに接続されている唯一のテーブルです。また、各次元テーブルには単一の結合があって、中心のファクトテーブルに接続されています。
論理スキーマの冗長度に応じて、さまざまな多次元モデルがあります。冗長度を増やせば、データアクセスの効率は向上しますが、論理スキーマの表現における正規性は低下します。最も一般的に使用される多次元スキーマは、スタースキーマと呼ばれるものです。スタースキーマは正規化された多次元モデルであって、互いに素であるそれぞれの次元が単一のテーブルで表されます。
別の正規化多次元モデルには、スノーフレークスキーマがあります。スノーフレークスキーマは論理的にはスタースキーマに類似していますが、階層的に関連し合う複数のテーブルで表される次元が少なくとも1つ含まれる、という点が異なります。製品次元が複数のテーブルで表現されると、上記のスタースキーマはスノーフレークスキーマとなります。例えば、主要製品属性、ブランド属性、および特定のブランド属性について、それぞれ1つの次元テーブルを追加できます。
非正規化多次元モデルは、次元に関連したテーブル内に重複属性を有しています。これにより、次元のテーブル間に複数の結合を実行せずに、次元のさまざまな属性を素早く取得することができます。