目次

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  1. はじめに
  2. Designerの使用
  3. ソースに関する作業
  4. フラットファイルに関する作業
  5. ターゲットに関する作業
  6. マッピング
  7. マップレット
  8. マッピングパラメータおよび変数
  9. ユーザー定義関数に関する作業
  10. デバッガの使用
  11. データリネージの表示
  12. オブジェクトの比較
  13. ビジネスコンポーネントの管理
  14. キューブと次元の作成
  15. マッピングウィザードの使用
  16. データタイプリファレンス
  17. Webブラウザの設定

Designerガイド

Designerガイド

スタースキーマの保持

スタースキーマの保持

スタースキーマをデザインする場合、購買や取引などの時系列収集情報についてファクトテーブルを作成します。その後、在庫や出荷方法などの各関連情報リストについて別々の次元テーブルを作成します。それぞれの次元テーブルには、論理的なプライマリキーや生成された複合キーがあって、次元データへのアクセスを可能としています。例えば、在庫部品番号をプライマリキーとして使用したり、部品番号やカレントフラグを用いて複合キーを作成したりできます。
以下の図に、4つの次元テーブルと1つのファクトテーブルを含むスタースキーマを示します。
各次元テーブルにはプライマリキー値が1つ含まれます。各プライマリキーは、ファクトテーブル内の外部キー値に結合されます。
スタースキーマを実装する場合、ファクトテーブルおよび次元テーブルへの更新の取り扱い方法を決定します。ファクトテーブルは、情報を新たに収集することによって定期的に変化します。ファクトテーブルの既存データをすべて維持するのか、最新のバージョンまたはスナップショットのみ必要なのかを検討する必要があります。
過去のファクト情報が必要でない場合には、ワークフロー内の新しいセッションを使用する前に既存のファクトテーブルを削除したり切り詰めたりすることができます。ファクトテーブルに過去の情報を履歴として維持する場合には、一般に既存のテーブルに最新のスナップショットを追加し、ロードの日付やセッション番号などのフラグを用いて最新のスナップショットを特定します。
次元テーブルは一般には静的なリストですが、大半の次元テーブルは経時的に変化します。例えば、月に一度在庫次元を更新して、新しい部品番号や変化した部品番号を反映させることが必要な場合があります。こうした変更はファクトテーブルの変更に比べれば影響が少ないため、この次元は「緩やかに成長する」または「緩やかに変化する」次元と呼びます。
緩やかに成長する次元テーブルには、少しずつ増大する次元データが含まれ、既存の次元への更新はありません。このような次元は、新しいデータを既存のテーブルに追加することによって整備を行います。
緩やかに変化する次元テーブルには、少しずつ増大する次元データおよび既存の次元への更新が含まれます。既存の次元を更新する場合には、過去の次元データをすべて維持するのか、まったく維持しないのか、あるいは現在と変更前のバージョンの次元データのみ維持するのかを決定します。
「緩やかに成長する」または「緩やかに変化する」次元テーブルで過去の情報が必要でない場合には、ワークフロー内の新しいセッションを使用する前に既存のテーブルを削除するか切り詰めることができます。ただし、次元を新たに挿入したり既存の次元を更新したりする方が、テーブル全体の再ロードより効果的である場合もあります。
次元テーブルで過去の情報が必要な場合には、ターゲットでの現在のデータと過去のデータの区別の仕方を決定します。
  • 過去のデータをすべて維持する場合は、以下の方法により新しいデータのバージョン管理を行います。
    • バージョン番号の作成とプライマリキーのバージョン管理。
    • カレントバージョンフラグを使用した複合キーの作成。
    • 有効期間の作成。
  • 過去のデータを部分的に維持する場合は、カレントバージョンと前バージョンを1つの行に格納します。また、タイムスタンプを記入して、最新の更新を明示することができます。