目次

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  1. はじめに
  2. パイプラインのパーティション化について
  3. パーティションポイント
  4. パーティションタイプ
  5. プッシュダウンの最適化
  6. プッシュダウンの最適化およびトランスフォーメーション
  7. リアルタイム処理
  8. コミットポイント
  9. 行エラーのロギング
  10. ワークフローリカバリ
  11. 停止と強制終了
  12. コンカレントワークフロー
  13. グリッド処理
  14. ロードバランサ
  15. ワークフロー変数
  16. セッションのパラメータおよび変数
  17. パラメータファイル
  18. FastExport
  19. 外部データのロード
  20. FTP
  21. セッションのキャッシュ
  22. 差分集計
  23. セッションログインタフェース
  24. バッファメモリについて
  25. 高精度データ

詳細ワークフローガイド

詳細ワークフローガイド

リアルタイム処理の例

リアルタイム処理の例

以下の例に、IBM WebSphere MQ対応のPowerExcahngeおよびPowerCenterを使用するリアルタイムデータの処理方法を示します。
リアルタイムに購入注文を処理することを考えています。購入注文には、複数のサプライヤからの複数の品目が含まれていることがあります。ただし、購入注文にはサプライヤまたは品目原価は含まれません。購入注文を受けたら、サプライヤごとに総額を計算する必要があります。使用しているマスターデータベースには、サプライヤおよびそれに対応する品目と品目原価が含まれています。PowerCenterを使用して、品目IDに基づいてサプライヤと品目原価を調べます。また、PowerCenterを使用して、サプライヤの総額をリレーショナルデータベースに書き込みます。
データベース管理者からは、ターゲットの更新時には1回のコミットで最大1,000メッセージを扱うことを勧められています。また、ターゲットが常に最新の状態になるように、2,000ミリ秒ごとにターゲットを更新したいと考えています。
リアルタイムに購入注文を処理するには、マッピングを作成して設定します。
以下の図に、リアルタイムに購入注文を処理するマッピングを示します。
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マッピングの例には、以下のコンポーネントが含まれます。
  • ソース。
    WebSphere MQ。 各メッセージはXML形式で、それぞれに1つの購入注文が含まれます。
  • XMLパーサートランスフォーメーション。
    MQソース修飾子トランスフォーメーションから購入注文情報を受け取ります。 XMLファイルから購入注文IDおよび数量をパースします。
  • ルックアップトランスフォーメーション。
    購入注文IDに対応するサプライヤの詳細を検索します。 サプライヤ情報、購入品目ID、および品目原価を式トランスフォーメーションに渡します。
  • 式トランスフォーメーション。
    サプライヤの発注費を計算します。
  • ターゲット。
    Oracleリレーショナルデータベース。 サプライヤ情報およびサプライヤの総額が含まれます。
以下のプロパティを使用して、セッションおよびワークフローを作成して設定します。
プロパティ
メッセージカウント
1,000
フラッシュ待ち時間間隔
2,000ミリ秒
コミットタイプ
ソースベースのコミット
ワークフロースケジュール
継続的に実行
以下の手順は、Integration Serviceがリアルタイムでセッションを処理する方法を示します。
  1. Integration Serviceは、1,000メッセージに達するか、または2,000ミリ秒が経過するまで、WebSphere MQキューからメッセージを読み込みます。どちらかの条件が満たされたら、WebSphere MQキューからの読み込みを停止します。
  2. Integration Serviceでは、サプライヤ情報を調べて発注費を計算します。
  3. Integration Serviceによって、サプライヤ情報および発注費がOracleリレーショナルターゲットに書き込まれます。
  4. Integration Serviceでは、WebSphere MQキューからのメッセージの読み込みを再開します。
  5. ワークフローを継続的に実行するように設定しているため、Integration Serviceは手順1 - 4 を繰り返します。