目次

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  1. はじめに
  2. Informatica Data Engineering Integrationについて
  3. マッピング
  4. マッピングの最適化
  5. ソース
  6. ターゲット
  7. トランスフォーメーション
  8. Pythonトランスフォーメーション
  9. データプレビュー
  10. クラスタワークフロー
  11. プロファイル
  12. 監視
  13. 階層データ処理
  14. 階層データ処理設定
  15. スキーマが変更された階層データの処理
  16. インテリジェント構造モデル
  17. ブロックチェーン
  18. ステートフルコンピューティング
  19. 付録 A: 接続リファレンス
  20. 付録 B: データ型リファレンス
  21. 付録 C: 関数リファレンス

ユーザーガイド

ユーザーガイド

マッピングの概要

マッピングの概要

ブロックチェーンからデータを読み取るマッピングを作成し、そのデータを使用して、疑わしいメッセージがある車両に対する警告メッセージを生成します。
例えば、車両に次の疑わしいメッセージがあるとします。
Vehicle registration expired
次の警告メッセージを生成します。
Dear Arianne Fitzgerald, Vehicle # 1B3HB48B67D562726 in your possession has the issue: Vehicle registration expired. Please resolve the issue in 10 days.
このマッピングでは、次の手順を実行します。
  1. 車両ID番号のリストを入力とします。
  2. 車両ID番号リストを使用して、ブロックチェーンで車両をルックアップします。
  3. 車両の疑わしいメッセージと所有者名を抽出します。
  4. 疑わしいメッセージがない車両をフィルタで除外します。
  5. 警告メッセージを生成します。
  6. 車両ID番号、所有者名、疑わしいメッセージ、および警告メッセージをターゲットに書き込みます。
次の図に、マッピングを示します。
マッピングには、読み取りトランスフォーメーション、ルックアップトランスフォーメーション、式トランスフォーメーション、フィルタトランスフォーメーション、式トランスフォーメーション、書き込みトランスフォーメーションがこの順序で含まれています。

手順1.車両番号の読み取り

車両ID番号を取得し、その番号をダウンストリームトランスフォーメーションに渡す読み取りトランスフォーメーションをマッピングに追加します。

手順2.車両のルックアップ

ブロックチェーンで車両をルックアップするには、次のタスクを実行します。
  1. ブロックチェーンデータオブジェクトをルックアップトランスフォーメーションとしてマッピングに追加し、HTTP GET要求を使用して、IDで車両を取得する読み取り操作を選択します。例えば、読み取り操作でHTTP GET要求を次のリソースURIに送信します。
    /org.company/vehicles/{id}
  2. 次のルックアップ条件を設定します。
    id = vin

手順3.車両情報の抽出

疑わしいメッセージと車両の所有者名を抽出するには、次のタスクを実行します。
  1. 式トランスフォーメーションをマッピングに追加します。
  2. 次の出力フィールドを作成します。
    • owner
    • suspiciousMessage
  3. 出力ポート
    owner
    に、次のポート式を設定します。
    Response_200.owner
  4. 出力ポート
    suspiciousMessage
    に、次のポート式を設定します。
    Response_200.suspiciousMessage

手順4.車両の除外

疑わしいメッセージのない車両をフィルタで除外するには、次のタスクを実行します。
  1. マッピングにフィルタトランスフォーメーションを追加します。
  2. 次のフィルタ条件を設定します。
    suspiciousMessage != NULL

手順5.警告メッセージの生成

警告メッセージを生成するには、次のタスクを実行します。
  1. 式トランスフォーメーションをマッピングに追加します。
  2. 出力ポート
    alertMessage
    を作成します。
  3. 出力ポート
    alertMessage
    に、次のポート式を設定します。
    'Dear ' || owner || ', Vehicle # ' || vin || ' in your possession has the issue: ' || suspiciousMessage || '. Please resolve the issue in 10 days.'

手順6.データの書き込み

ターゲットにデータを書き込むには、書き込みトランスフォーメーションをマッピングに追加します。マッピングの実行時、書き込みトランスフォーメーションでターゲットに車両ID番号、所有者名、疑わしいメッセージ、および警告メッセージを入力します。
サードパーティツールでターゲット内のデータを使用して、次のタスクを実行できます。
  1. 所有者名を使用して所有者のメールアドレスをルックアップします。
  2. メールアドレスと警告メッセージを電子メールに入力します。
  3. 電子メールをすぐに送信するか、スケジュール設定します。
  4. ターゲット内のデータを今後参照するためにアーカイブします。