目次

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  1. はじめに
  2. Informatica Data Engineering Integrationについて
  3. マッピング
  4. マッピングの最適化
  5. ソース
  6. ターゲット
  7. トランスフォーメーション
  8. Pythonトランスフォーメーション
  9. データプレビュー
  10. クラスタワークフロー
  11. プロファイル
  12. 監視
  13. 階層データ処理
  14. 階層データ処理設定
  15. スキーマが変更された階層データの処理
  16. インテリジェント構造モデル
  17. ブロックチェーン
  18. ステートフルコンピューティング
  19. 付録 A: 接続リファレンス
  20. 付録 B: データ型リファレンス
  21. 付録 C: 関数リファレンス

ユーザーガイド

ユーザーガイド

ネストされた集計関数

ネストされた集計関数

ウィンドウ関数のネストされた集計関数は、パーティションごとに個別に計算を実行します。ネストされた集計関数は、ウィンドウ関数内にある場合と、アグリゲータトランスフォーメーションにある場合とでは異なる動作をします。
アグリゲータトランスフォーメーション内にあるネストされた集計関数は、すべての行でグローバルに計算を実行します。式トランスフォーメーション内にあるネストされた集計関数は、パーティションごとに個別に計算を実行します。
例として、アグリゲータトランスフォーメーションと式トランスフォーメーションに、次のネストされた集計関数を設定します。
MEDIAN ( COUNT ( P1 ) )
P2を、アグリゲータトランスフォーメーションのポートごとのグループとして定義します。
関数は、次のデータセットの数のメジアンを取得します。
P1
P2
10
1
7
1
12
1
11
2
13
2
8
2
10
2
RETURN VALUE: 3.5
ネストされた集計関数を式トランスフォーメーションに含めて、そのトランスフォーメーションをウィンドウ化用に設定した場合、関数は、計算をパーティションごとに個別に実行します。
データをP2でパーティション化し、前後すべての行のフレームを指定します。ウィンドウ関数は、次の計算を実行します。
  1. COUNT (P1)により、各行に1つの値を生成します。COUNTは、パーティションの行のうち、NULL以外の値を持つ行の数を返します。
  2. その値のMEDIANは、COUNTによって生成された値のウィンドウのメジアンを生成します。
ウィンドウ関数は、次の出力を生成します。
P1
P2
Output
10
1
3
7
1
3
12
1
3
11
2
4
13
2
4
8
2
4
10
2
4
複数のウィンドウ関数を使用して、集計関数をネストできます。以下に例を示します。
LAG ( LEAD( MAX( FIRST ( p1 )))
ウィンドウ関数LEADとLAGは任意の数だけネストできますが、1つの集計関数内に複数の集計関数をネストさせることはできません。