目次

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  1. はじめに
  2. Informatica Data Engineering Integrationについて
  3. マッピング
  4. マッピングの最適化
  5. ソース
  6. ターゲット
  7. トランスフォーメーション
  8. Pythonトランスフォーメーション
  9. データプレビュー
  10. クラスタワークフロー
  11. プロファイル
  12. 監視
  13. 階層データ処理
  14. 階層データ処理設定
  15. スキーマが変更された階層データの処理
  16. インテリジェント構造モデル
  17. ブロックチェーン
  18. ステートフルコンピューティング
  19. 付録 A: 接続リファレンス
  20. 付録 B: データ型リファレンス
  21. 付録 C: 関数リファレンス

複合演算子

複合演算子

複合演算子は、複合データ型の要素にアクセスするための演算子の一種です。トランスフォーメーション言語には、複合データ型用の複合演算子が含まれます。複合演算子は、階層データ内の要素へのアクセスまたは抽出のために使用します。
次の表に、複合演算子の一覧を示します。
複合演算子
説明
[]
添字演算子。配列要素およびマップ要素にアクセスするために使用します。
構文:
array
[
index
]
  • array
    は、アクセスする要素が含まれる配列です。
  • index
    は、配列内の要素の位置です。
例えば、1次元の配列内の最初の要素にアクセスするには、[0]を使用します。
構文:
map
[
key
]
  • map
    は、アクセスするキーに対応する値が含まれるマップです。
  • key
    は、マップ値を取得する対象のマップキーです。
.
ドット演算子。構造要素にアクセスするために使用します。
構文:
struct
.
element_name
  • struct
    は、アクセスする要素が含まれる構造です。
  • element_name
    は、構造要素の名前です。
複合演算子は、階層データをリレーショナルデータに変換するために式の中で使用します。
演算子の構文、戻り値、例の詳細については、『Informatica Developerトランスフォーメーション言語リファレンス』を参照してください。

複合演算子の例

  • JSONファイル内の配列データをリレーショナルデータに変換します。
    JSONファイルには、整数要素を持つ配列型であるquarterly_salesカラムがあります。階層データをリレーショナルデータに変換するためのマッピングを開発します。quarterly_sales配列ポートには、4つの要素が格納されています。添字演算子を式に使用し、この4つの要素をq1_sales、q2_sales、q3_sales、q4_salesの4つの整数ポートに抽出します。
    整数出力ポートの式は次のようになります。
    quarterly_sales[0] quarterly_sales[1] quarterly_sales[2] quarterly_sales[3]
  • Parquetファイル内の構造データをリレーショナルデータに変換します。
    Parquetファイルには、顧客住所を構造型として格納する住所カラムがあります。階層データをリレーショナルデータに変換するためのマッピングを開発します。住所構造ポートには、文字列型の市区町村、都道府県、郵便番号の各要素が格納されています。ドット演算子を式に使用し、この3つの構造要素を市区町村、都道府県、郵便番号の3つの文字列ポートに抽出します。
    文字列出力ポートの式は次のようになります。
    address.city address.state address.zip