目次

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  1. はじめに
  2. パイプラインのパーティション化について
  3. パーティションポイント
  4. パーティションタイプ
  5. プッシュダウンの最適化
  6. プッシュダウンの最適化およびトランスフォーメーション
  7. リアルタイム処理
  8. コミットポイント
  9. 行エラーのロギング
  10. ワークフローリカバリ
  11. 停止と強制終了
  12. コンカレントワークフロー
  13. グリッド処理
  14. ロードバランサ
  15. ワークフロー変数
  16. セッションのパラメータおよび変数
  17. パラメータファイル
  18. FastExport
  19. 外部データのロード
  20. FTP
  21. セッションのキャッシュ
  22. 差分集計
  23. セッションログインタフェース
  24. バッファメモリについて
  25. 高精度データ

詳細ワークフローガイド

詳細ワークフローガイド

リアルタイム処理の概要

リアルタイム処理の概要

リアルタイム処理の動作は、リアルタイムソースに依存します。例外については、この章に注意書きされているほか、対応する製品のマニュアルにも説明が記載されています。
PowerCenterを使用して、リアルタイムでデータを処理することができます。リアルタイム処理は、リアルタイムソースからのデータのオンデマンド処理です。 リアルタイムセッションでは、ターゲットに対するデータの読み込み、処理、および書き込みが連続して実行されます。セッションをリアルタイム処理に設定しない場合、デフォルトで、セッションはスケジュールされた間隔でデータを一括で読み書きします。
データをリアルタイムで処理するには、そのデータの発生元がリアルタイムソースでなければなりません。リアルタイムソースには、JMS、WebSphere MQ、TIBCO、webMethods、MSMQ、SAP、Webサービス、およびPowerExchangeなどがあります。財務データなどの動的データに即時にアクセスしなければならない処理にリアルタイム処理を使用することができます。
PowerCenterでのリアルタイム処理を理解するには、次の概念をよく把握する必要があります。
  • リアルタイムデータ
    。リアルタイムデータには、メッセージとメッセージキュー、Webサービスメッセージ、およびPowerExchange変更データキャプチャソースからの変更が含まれます。リアルタイムデータは、リアルタイムソースから派生します。
  • リアルタイムセッション
    。リアルタイムセッションとは、リアルタイムソースデータを処理するセッションのことです。統合サービスがフラッシュ待ち時間の設定に基づいてリアルタイムフラッシュを生成し、すべてのトランスフォーメーションがそのフラッシュをターゲットにプロパゲートする場合、セッションはリアルタイムになります。待ち時間とは、ソースでソースデータが変更されてからセッションがそのデータをターゲットに書き込むまでの時間です。
  • リアルタイムプロパティ
    。リアルタイムプロパティは、統合サービスがどのような場合にデータを処理し、データをターゲットにコミットするかを決定します。
    • 終了条件
      。終了条件は、統合サービスでどのような場合にソースからのデータの読み取りを停止するかを決定します。また、セッションを連続して実行しないときは、どのような場合にセッションを終了するかを決定します。
    • フラッシュ待ち時間
      。フラッシュ待ち時間は、統合サービスでソースからリアルタイムデータをフラッシュする頻度を決定します。
    • コミットタイプ
      。コミットタイプは、統合サービスでどのような場合にリアルタイムデータをターゲットにコミットするかを決定します。
  • メッセージのリカバリ
    。リアルタイムセッションが失敗した場合、メッセージをリカバリすることができます。リアルタイムセッションでメッセージのリカバリを有効にした場合、Integration ServiceはソースのメッセージまたはメッセージIDをリカバリファイルまたはリカバリテーブルに格納します。セッションが失敗した場合、リカバリモードでセッションを実行して、Integration Serviceが処理できなかったメッセージを回復することができます。