目次

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  1. はじめに
  2. パイプラインのパーティション化について
  3. パーティションポイント
  4. パーティションタイプ
  5. プッシュダウンの最適化
  6. プッシュダウンの最適化およびトランスフォーメーション
  7. リアルタイム処理
  8. コミットポイント
  9. 行エラーのロギング
  10. ワークフローリカバリ
  11. 停止と強制終了
  12. コンカレントワークフロー
  13. グリッド処理
  14. ロードバランサ
  15. ワークフロー変数
  16. セッションのパラメータおよび変数
  17. パラメータファイル
  18. FastExport
  19. 外部データのロード
  20. FTP
  21. セッションのキャッシュ
  22. 差分集計
  23. セッションログインタフェース
  24. バッファメモリについて
  25. 高精度データ

詳細ワークフローガイド

詳細ワークフローガイド

セッションキャッシュの制限

セッションキャッシュの制限

Integration Serviceは、メモリキャッシュが自動モードに設定されているトランスフォーメーションに、セッションキャッシュを使用してメモリを割り当てます。セッションキャッシュのメモリの量は制限することができます。セッションキャッシュを制限する場合、他のプロセス用に一部のメモリが残るよう、Integration Serviceがセッションに使用できるメモリの量を制限します。
キャッシュメモリの制限を指定するときは、数値と合計メモリに対する割合の両方を指定する必要があります。割合は、Integration Serviceが実行されているマシンの物理メモリの合計に基づきます。
Integration Serviceでは、数値と割合の値を比較してどちらが少ないかを特定し、少ない方の値をセッションキャッシュの合計メモリとして割り当てます。
セッションに割り当てられるメモリキャッシュに制限を設定するには、セッション設定オブジェクトの次の属性を使用します。
自動メモリ属性で使用できる最大メモリ
セッションキャッシュに割り当てるメモリ量です。自動キャッシュメモリの合計がこのプロパティの値を超えないように制限されます。これは、使用されるマシンメモリの割合が[自動メモリ属性で使用できる合計メモリの最大割合(%)]プロパティの値より低くなる場合でも同様です。物理メモリが多いマシンでセッションを実行する場合に、この状況になることがあります。
自動メモリ属性で使用できる合計メモリの最大割合(%)
セッションキャッシュに割り当てるマシンのメモリの割合です。自動キャッシュメモリの合計は、このプロパティの値を超えないように制限されます。これは、[自動メモリ属性で使用できる最大メモリ]プロパティの値の方が高い場合でも同様です。物理メモリが非常に少ないマシンでセッションを実行する場合に、この状況になることがあります。
キャッシュメモリが自動に設定されたすべてのトランスフォーメーションに、セッションキャッシュからメモリが割り当てられます。そのメモリがすべてのトランスフォーメーションのキャッシュで分割されます。
例えば、セッションの3つのルックアップトランスフォーメーションに自動キャッシュを設定するとします。セッションのメモリキャッシュの制限は500MBに設定します。セッションを実行すると、500MBの割り当てメモリが、3つすべてのルックアップトランスフォーメーションのインデックスキャッシュとデータキャッシュで分割されます。セッションのメモリキャッシュの制限は、自動キャッシュの対象として設定していないトランスフォーメーションには適用されません。
セッションキャッシュを自動割り当ての対象として設定している場合、自動キャッシュ割り当ての対象に設定された各トランスフォーメーションに対して、インデックスキャッシュ用に1MB以上、データキャッシュ用に2MB以上のメモリが割り当てられます。セッションキャッシュの制限でインデックスキャッシュとデータキャッシュに割り当てるメモリを確保できない場合、キャッシュの制限は無効になり、インデックスキャッシュとデータキャッシュにそれぞれ最小メモリが割り当てられます。
例えば、セッションキャッシュのメモリを4MBに制限し、自動キャッシュ割り当ての対象として2つのトランスフォーメーションを設定しているとします。この場合、セッションキャッシュの制限は無効になり、自動キャッシュ割り当ての対象に設定された各トランスフォーメーションに対して、インデックスキャッシュ用に1MB、データキャッシュ用に2MBの最小メモリが割り当てられます。そのため、トランスフォーメーションのキャッシュに割り当てられるメモリは合計で6MBになります。
グリッドでセッションを実行する場合、[自動メモリ属性で使用できる最大メモリ]を設定すると、割り当てたメモリキャッシュがグリッドのすべてのノード間で分割されます。[自動メモリ属性で使用できる合計メモリの最大割合(%)]を設定すると、指定した割合のメモリキャッシュがグリッドの各ノードに割り当てられます。