セッションパフォーマンスを最適にするには、ディスクにページングしないでメモリでトランスフォーメーションが処理されるように、Integration Serviceのキャッシュサイズを設定します。Integration Serviceでディスクにページングされると、セッションパフォーマンスが減少します。
キャッシュの計算を使用してキャッシュサイズを計算すると、キャッシュの計算では、入力値に基づいて最適なセッションパフォーマンスに必要なキャッシュサイズが見積もられます。セッションログに指定されたキャッシュサイズを使用して、その見積もりを調整できます。セッションの実行後に、セッションログのトランスフォーメーション統計を確認して、キャッシュサイズを所得します。
たとえば、AGGTRANSというアグリゲータトランスフォーメーションを実行します。セッションログには、以下のテキストが含まれます。
MAPPING> TT_11031 Transformation [AGGTRANS]:
MAPPING> TT_11114 [AGGTRANS]: Input Group Index = [0], Input Row Count [110264]
MAPPING> TT_11034 [SQ_V_PETL]: Input - 110264
MAPPING> TT_11115 [AGGTRANS]: Output Group Index = [0]
MAPPING> TT_11037 [FILTRANS]: Output - 1098,Dropped - 0
MAPPING> CMN_1791 The index cache size that would hold [1098] aggregate groups of input rows for [AGGTRANS], in memory, is [286720] bytes
MAPPING> CMN_1790 The data cache size that would hold [1098] aggregate groups of input rows for [AGGTRANS], in memory, is [1774368] bytes
このログは、ディスクにページングしないでメモリでトランスフォーメーションを処理するには、インデックスキャッシュには286,720バイト、データキャッシュには1,774,368バイトが必要なことを示しています。
キャッシュサイズは、セッションまたはソースデータへの変更に応じて異なる場合があります。後続セッションの実行後にセッションログを確認して、キャッシュサイズへの変更を監視します。
Integration Serviceでトランスフォーメーション統計のセッションログへの書き込みを有効にするには、セッションプロパティのトレースレベルを[Verbose Initialization]に設定する必要があります。
セッションログには、ソータ、ソート済み入力を使用したジョイナトランスフォーメーション、ソート済み入力を使用したアグリゲータトランスフォーメーション、またはXMLターゲットのトランスフォーメーション統計は含まれません。