一度にエクスポートできるオブジェクトのバージョンは1つです。ナビゲータウィンドウまたはワークスペースからオブジェクトをエクスポートすると、最新バージョンのオブジェクトがエクスポートされます。以前のバージョンのオブジェクトをエクスポートするには、クエリー結果またはオブジェクト履歴から選択します。履歴の表示ウィンドウまたはクエリー結果ウィンドウで、エクスポートするオブジェクトを指定し、［ツール］-［XMLファイルへのエクスポート］を選択します。複数のバージョンのエクスポートも選択できますが、PowerCenterクライアントではそのオブジェクトの最新バージョンしかエクスポートしません。

たとえば、クエリー結果に同じソースの異なるバージョンを使用する2つのマッピングが含まれていたとします。マッピングを両方ともエクスポートすると、PowerCenterクライアントでは、そのソースの最新バージョンをエクスポートします。

インポート先フォルダにあるオブジェクトをインポートすると、PowerCenterクライアントはオブジェクト競合を解決する方法に応じて、オブジェクトのバージョンを異なる方法で処理します。オブジェクトの上書き、名前の変更、再利用を行うことによって、オブジェクト競合が解決できます。

たとえば、インポート先のフォルダにWEEKLY_ORDERSというターゲットがあり、最新バージョンは3であるとします。これと同じ名前のターゲットをインポートします。この場合にターゲットを上書きすると、既存のターゲット定義がバージョン4に変更されます。ターゲットを再利用すると、既存のターゲット定義のバージョンは変更されません。ターゲットの名前を変更すると、新しいターゲット定義が作成され、その定義にバージョン1が割り当てられます。したがって、既存のターゲット定義のバージョンは変更されません。