オブジェクトのコピーは、別の名前で作成できます。そのため、コピー先フォルダに既存のコピーを持ち、そのコピーが別の名前の場合、デプロイメントグループにそのオブジェクトを追加する必要があります。この状況では、ウィザードはオブジェクトの関係を検出し、コピー先フォルダのコピーをデプロイメントグループのオブジェクトで上書きします。

たとえば、マッピングm_Ordersをデプロイメントグループに追加し、本番環境リポジトリにコピーします。開発を続けるため、開発用リポジトリのマッピング名をm_OrdersWeeklyに変更するとします。この新規バージョンのマッピングをデプロイメントグループに追加し、本番環境リポジトリにコピーします。本番環境リポジトリがバージョン管理されている場合、ウィザードは、m_Ordersがm_OrdersWeeklyの古いコピーであることを判別し、新規バージョンを作成して、これを上書きします。本番環境リポジトリの最新バージョンのマッピングは現在Tm_OrdersWeeklyです。本番環境リポジトリがバージョン管理されていない場合、ウィザードは、m_Ordersがm_OrdersWeeklyのコピーであることを判別し、m_OrdersWeeklyでこれを上書きします。

コピー先リポジトリのオブジェクトもデプロイメントグループのオブジェクトと同じ名前になりますが、デプロイメントグループのオブジェクトのコピーにはなりません。オブジェクトは別のタイプのものである可能性もあります。この場合、名前の競合によりコピー処理が失敗します。

たとえば、開発用リポジトリにリレーショナルソースsrc_Recordsを使用するマッピングがあるとします。このマッピングをデプロイメントグループに追加し、本番環境リポジトリにコピーします。その後、本番環境からsrc_Recordsを削除し、新規のXMLソース（この名前もsrc_Records）を作成したとします。この後でデプロイメントグループを使用してリレーショナルソースsrc_Recordsをコピー先リポジトリにコピーすると、XMLソースであるsrc_Recordsが同じ名前を持っており、別のオブジェクトであるためコピー処理は失敗します。