複数のオブジェクトをあるリポジトリから別のリポジトリにコピーする場合、Repository Managerを使用します。以下のコピー処理を実行できます。

メタデータをアーカイブ化または共有したい場合、またはメタデータを本番環境にデプロイメントしたい場合は、コピーフォルダを使用してフォルダ全体をコピーできます。本番環境にあるフォルダのメタデータを更新したい場合、フォルダを上書きできます。

たとえば、開発用リポジトリに「Sales」フォルダを作成したとします。本番環境で使用する準備が整ったら、本番環境のリポジトリに「Sales」フォルダをコピーします。本番環境で使用を開始した1週間後に、小さな変更を加えることになったとします。その場合は、開発用リポジトリの「Sales」フォルダを編集して変更のテストを行います。このフォルダを本番環境で使用する準備が整ったら、本番環境で使用しているリポジトリにコピーして本番環境のフォルダを2つにするか、既存のSalesフォルダを新しいフォルダで上書きします。フォルダを上書きすると、フォルダのコピーをいくつも作成せずに、本番環境のリポジトリを更新できます。

リポジトリのバージョン管理を有効にすると、デプロイメントグループのオブジェクトをあるリポジトリから別のリポジトリにコピーできます。デプロイメントグループをコピーする場合、1回のコピー処理で、コピー元リポジトリの複数のフォルダから、コピー先リポジトリの複数のフォルダにオブジェクトをコピーできます。また、フォルダの内容全体ではなく、コピーするオブジェクトを個々に指定できます。

同時にさまざまなコピー処理を使用することもできます。開発プロセスのさまざまな段階のリポジトリ環境で、コピーフォルダおよびコピーデプロイメントグループを一緒に使用する必要がある可能性があります。

たとえば、開発リポジトリおよび本番環境のリポジトリがあったとします。新規フォルダでのメタデータの初期開発を完了し、オブジェクトを本番環境にデプロイメントする準備ができている場合、フォルダおよびそのすべてのオブジェクトを本番環境リポジトリにコピーします。

開発を継続する場合、フォルダ内のセッションを変更します。フォルダ内のすべてのメタデータを本番環境にコピーする必要はありません。そのため、セッションをデプロイメントグループに追加します。デプロイメントグループをコピーすると、［デプロイメントグループのコピー］ウィザードはコピー先フォルダ内にセッションの新規バージョンを作成します。