再利用不可能なシーケンスジェネレータトランスフォーメーションの場合、デフォルトでは［キャッシュされる値の数］はゼロに設定されるため、統合サービスではセッション中に値がキャッシュに格納されません。 値をキャッシュに格納しない場合、統合サービスはセッション開始時にリポジトリにアクセスして現在の値を取得します。 その後、統合サービスはシーケンスの値を生成します。 統合サービスは、セッション終了時にリポジトリ内の現在の値を更新します。

［キャッシュされる値の数］にゼロより大きい値を設定すると、統合サービスではセッション中に値がキャッシュに格納されます。 統合サービスは、セッションの開始時にリポジトリにアクセスして現在の値を取得し、設定された数の値をキャッシュに格納して、現在の値を更新します。 キャッシュを使い果たした場合、統合サービスはリポジトリにアクセスして次の値のセットを取得し、現在の値を更新します。 統合サービスは、セッション終了時にキャッシュ内に残っているすべての値を破棄します。

再利用不可能なシーケンスジェネレータトランスフォーメーションで［キャッシュされる値の数］をゼロより大きな値に設定すると、統合サービスがセッション実行中にリポジトリにアクセスする回数が増える可能性があります。 また、キャッシュに格納されている未使用の値がセッションの最後で無視されるため、値がスキップされることがあります。

たとえば、シーケンスジェネレータトランスフォーメーションを、［Number of Cached Values］= 50、［Current Value］= 1、［Increment By］= 1と設定します。統合サービスではセッション開始時にセッション用に50個の値がキャッシュされ、リポジトリ内の現在の値が50に更新されます。 このとき、統合サービスは1～39の値をセッションで使用し、使用しなかった40～49の値は破棄します。 統合サービスがセッションを再度実行するとき、リポジトリ内の現在の値（この場合は50）を確認します。 その後、次の50個の値をキャッシュに格納し、［Current Value］を100に更新します。ここでセッションの実行においてPowerCenter Serverが値50～98を使用したとします。2つのセッションに対して生成された値は、1～39と50～98です。