ルックアップトランスフォーメーションにキャッシュを設定した場合、Integration Serviceではデフォルトで静的ルックアップキャッシュが作成されます。 Integration Serviceは、最初のルックアップ要求を処理するときにキャッシュを構築します。 トランスフォーメーションを通過する各行に対するルックアップ条件に基づいて、キャッシュに問い合わせます。Integration Serviceは、トランスフォーメーションの処理中にはキャッシュを更新しません。 Integration Serviceは、キャッシュを使用しないルックアップを、キャッシュを使用するルックアップと同じ方法で処理します。ただし、キャッシュの作成およびキャッシュに対するクエリ実行の代わりに、ルックアップソースに対してクエリを実行します。

ルックアップ条件がTrueの場合、Integration Serviceはルックアップソースまたはキャッシュから値を返します。 接続されたルックアップトランスフォーメーションの場合、Integration Serviceはルックアップ/出力ポートによって表される値を返します。 未接続のルックアップトランスフォーメーションの場合、Integration Serviceは戻りポートによって表される値を返します。

条件がTrueでない場合、Integration ServiceはNULLまたはデフォルト値を返します。 条件が満たされない場合、接続されたルックアップトランスフォーメーションでは、Integration Serviceは出力ポートのデフォルト値を返します。 条件が満たされない場合、未接続のルックアップトランスフォーメーションではIntegration ServiceはNULLを返します。

静的キャッシュを使用するパイプラインの中で複数のパーティションを作成すると、Integration Serviceは各パーティションに対してメモリキャッシュを1つずつ、各トランスフォーメーションに対してディスクキャッシュを1つずつ作成します。